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EPSON Imaging Workshopを試しました
EPSON Imaging Workshopを試しました_f0158244_16122610.jpg 別にエプソンさんと交換日記をやっているつもりはないのですが,まぁいいです。

 話の主役は,Epson Print Plug-In for Photoshopでなくて,EPSON Imaging Workshopなので,ちょっとだけ使ってみました。(ダウンロードは以前したが,インストールはしていなかった)
 以下,いつも通りの思いつくままの感想文です。



・処理速度
 当方のシステムでは,ちょっと重いです。たぶんメモリ喰なためだと思います。
 体感的には,当方の手持ち画像処理ソフトで一番遅いです。
 パラメータによってはスライダーの反応が鈍くなることもあったりして,実用の範囲に収まりません。試しに使うには許せますが,このままの状態で常用するのは,当方には無理だと思います。
 Print Plug-Inの時は,こんなことはなかったです。

・環境設定
 目が行ったのは「RAW画像を扱う場合の作業色空間」に「その他」があり,自分のパソコン環境にあるプロファイルの一覧が表示され,選択できるようになっていること。
(ライセンスの件を別とすれば)ここに,例のsRGB v1.31(canon)を自分で入れてあげれば,使えるようになるんですかね(笑

・入力画像フォーマット
 ヘルプには「画像編集アプリケーションソフトで編集した画像データは、Imaging WorkShopでは扱えない場合があります」とあり,デジカメデータでない場合は,ダメなこともある模様です。
 以前,Print Plug-Inで挫折したフジカラーCDの画像をImaging Workshopで読んでみましたが,今回は扱うことが出来ました。
 念のため,今回,最新バージョンのEpson Print Plug-In for Photoshopでも試み,フジカラーCDのExif-JPEGがエラーになる再現性があることを確認しました。

 あと1D MK3のRAWは未対応です。グスン。(1D MK2は対応済)

・「イメージワークフロー」の「色/トーン」の「マニュアル」の「記憶色補正」
 赤、肌色,緑,青、空ごとに色合い・彩度・明度を調整できます。
 ある会社が言うには「人物の肌色,草木の緑,青空の空色は忠実再現しても好ましい色にならない。何らかの変換が必要になる」。これ,そのままですな。
 これとは別にPhotoshop同様にスポイトで任意に補正をする「特定色補正」というものもあります。

・「イメージワークフロー」の「色/トーン」の「サンプル」
 リングアラウンドを画面上でシュミレートするもの。
 機能的には,EPSON ProLab Printにもあるのですが,あれは紙プリントベース。Imaging Workshopは画面上でのシュミレーションなので,RAW現像で,パラメータの上げ下げで調整ポイントを探すことをするなら,この方が便利かも。
EPSON Imaging Workshopを試しました_f0158244_16122610.jpg
 貼った画像は「サンプル」の様子。こんな感じです。

・解像感と諧調性
 画面で見ている感じでは,どちらも,それほどではないと。
 試した画像の数が少ないので外しているかも。

・色傾向
 他のRAW現像ソフトで似た感じを選ぶとすれば,Capture Oneの雰囲気が割と近いように感じました。
 Adobe(Camera RAW,Lightroom)やキヤノンDigital Photo Professional(DPP)とは違うように見ます。
 もっともCapture Oneほど,シャドー側を上げようとしたり,肌色に特化しているとか,あんな極端なところはありません。

・ヘルプ等
 内蔵されている簡単ガイドは,Flashムービーでした。インストール時に,.swfファイルが見えたのは,そういう事だったのね。

・sYCC対応状況
 Exif-JPEGやRAW現像処理でsRGBとした際,プリンタへの送出データはsYCCでは行っていないとの事。(本件はヘルプ等になかったので,電話問合せをしました)
 Imaging WorkshopはAdobeRGBを中心に考えているようだし,主はRAWでしょうから,JPEGはオマケ程度なのだと思います。それなら,sYCCを持ち込むと話が面倒になるので,sYCCを外してしまったのは,わかります。
 今のPX-5600等のインクジェットプリンタの色域がAdobeRGBをどの程度,飛び出しているのか?当方は知る由もありませんが,画像がカメラJPEGならば,sYCCを活かしてプリンタの色域へ持っていってもいいような気がしているんですけどね。

 Imaging Workshop+PX-5600級プリンタとほぼ同等の機能要件をキヤノンで考えると,DPP+Easy-Photo Print Pro+Pro9000ぐらいになると思いますけど,キヤノンではカメラ生成JPEGやRAW現像をsRGBでやった場合は,sYCCデータで処理します。
 この辺りは,画像ソフト側の設計の方向付けによって考え方が変わってくるのだと思います。別にsYCCが一番偉いとは思っていません。

・Exif Print対応状況
 当方が探した限りでは,Exif Printのロゴはありませんでした。
 って,ことは,Exif Printは未対応なのか?
 RAW現像ソフトですから,画像処理はオペレータの目視により手動で行われており,自動処理のExif Printとは目指しているものが違うのでしょう。


 RAW現像ソフトとしてみると,いろいろ気が付いたところや確認したい点もありますが,長くなるので,今日のところは,ここまで。
 それと「Imaging WorkShop使っていますか?その2」は,このあと「その5」ぐらいまで行ってくれると期待しているので,感想文は,また後日。


p.s
 こんなことやっている場合じゃない。修理帰りの580EX I型の動作確認をしなくては...苦笑
by rainbow-5 | 2009-05-17 16:14 | 撮影実験


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