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Adobe Photoshop Elements 9 for Windows
Adobe Photoshop Elements 9 for Windows_f0158244_2019458.jpg (本家)PhotoshopにはAdobeお布施というものがありまして,当方のはCS2で止まってます。お布施を払うのが嫌になったので,そこまで。
 まぁ~,商売道具ならお布施も仕方ないと思いますが,アマにはCS2でも,問題ないけどね。
 以前から,考えていた本家→Elementsへの移行を決行しました。



 Elements(以下,PSE)は,プリンターなどにバンドルされているものがあったので(バージョン5),これで,まずは予習。
 Camera RAWも機能に制限があるけど,あるにはある。ただ,これは,Lightroomが独立した,今となってはあまり意味もなく。
 調整レイヤーも,同じく本家より制限がある(詳細設定不可など)。ただ,レイヤーそのものはあるので,割り切った(=あきらめた)使い方に徹すれば,大きな問題にならないと判断。
 16ビット画像は開くことは出来るが,ほとんどの処理で使うことが出来ず。事実上16ビットは不可。16ビットに切り替えて使うのは,稀だがあるにはある。ちょっと困る。
 ICCプロファイルの扱いも,本家に準じているので,一般的な処理では,問題とならず。ただし,変換処理は出来ない。実験処理は無理に。
 校正機能はない。当方の運用では,最終判断は紙プリントで判断するようになったので,なくても支障にならず。
 文字入れは出来るが,フォントの加工は出来ない。ちょっと残念。
 今ではほとんど使わなくなったが,トーンカーブ補正も本家と同じでない(簡易的なものはある)。但し,PSE用としてフリーのプラグインがあるので,どうしても使う場合はこれで代用する。(このフリー版は調整レイヤー適用不可)
 印刷は,インターフェース上の名称が異なることがあるが,機能的には本家に同じ(ICCプロファイル印刷可。PSE側で変換して印刷が出来る)。
 応用処理となるが,グラデを引いて,ぼかし量を変化させることは出来ない(本家とは別のルートがあるのかもしれない)。

 ここまでは,以前調べたこともあるので,わかっている範囲。
 目的はPhotoshopお布施から脱することだからにして,PSEへ乗り換えても,毎年,お布施を払っているようでは,嬉しさも半分(笑
 最近のPSEのバージョンアップ状況を調べてみた。主な情報源↓
・アドビ、「Photoshop Elements 4.0」を3日に発売 (2005.11.2)
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/accessories/2005/11/02/2621.html
・アドビ、自動スタック機能など追加した「Photoshop Elements 5.0」(2006.9.12)
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/accessories/2006/09/12/4572.html
・アドビ、操作性など改善した「Photoshop Elements 6」 (2007.9.25)
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/accessories/2007/09/25/7069.html
・アドビ、編集機能を強化した「Photoshop Elements 7」(2008.8.26)
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/26/9080.html
・アドビ、人物認識機能装備の「Photoshop Elements 8」(2009.9.24)
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090924_317368.html
・アドビ、“コンテンツに応じた修復”搭載の「Photoshop Elements 9」(2010.9.22)
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100922_395409.html

 毎年,秋口にしっかりとバージョンアップ(これって,年賀状向けなのか?)。お値段の方は,おおむね据え置き。
 各バージョンの特長↓(当方が関心を持つものだけ)
・PSE 4
 インターフェイス変更。顔検出機能追加。
・PSE 5
 「写真整理モード」と「画像編集モード」を分離。
 トーンカーブ補正の簡易版カラーカーブ,レンズ補正フィルターを追加。。RGBベースのモノクロ変換に対応。
・PSE 6
 本家CS3同様のPhotomerge,クイック選択ツール搭載。画面デザイン変更。
・PSE 7
 本家のスマートブラシ,クイックフィックス搭載。
・PSE 8
 顔認識機能関連を強化。Photomerge Exposure(≒HDR)搭載。再構成ツール(=本家CS4の「コンテンツに応じて拡大・縮小」)搭載。
・PSE 9
 本家Photoshop CS5の「コンテンツに応じた修復」搭載。フォトマージ関連の改善。

 本家に追加にした新機能を小出しにしている模様。本家と差別化している基本機能はPSEには載らない(って,当たり前か)。
 5年のレンジでみれば,それなりの差になるが,毎年バージョンをあげる程のことはないと感じる。ここまでの経過をみると,当方の場合,3年に1回程度のバージョンアップでいいのではないか?

 ここまで長々と引っ張ってPhotoshop Elements 9を買ってみた。
 インストール作業で,最初ディスク容量が不足している,と怒られる。
 パッケージがCD-ROMだったら,どんなに多くても1GBだろうと思い込んでいたが,4.5GBも必要だと言う。もしかして,DVD?
 インストール用メディアを拝見すると3GBも詰め込んだDVD(呆

 インストーラは,Premiere Elements体験版も抱き合わせで入れようとする。DVDだから,いくらでも入っているんだぁ(笑
 インストール後,比較的簡単に見分けが付いたところだけでもこんな感じ↓
 PSE 5.0 830MB
 PSE 9.0 2.3GB

 内訳↓
C:\Program Files\Adobe\Photoshop Elements 5.0
→360MB
C:\Program Files\Adobe\Photoshop Elements 9+D:\Program Files\Adobe\Elements 9 Organizer
191MB+580MB=771MB
C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Adobe\Photoshop Elements\9.0
→1.5GB
C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Adobe\Photoshop Elements\5.0
→470MB

 インストーラベースで4.5GBも要求してくるのですから,半端じゃないッス。
 ちなみのPSE 5.0と9.0は共存出来てます(のようにみえている)。

 基本的な機能に大きな差はない。
 当方が使いそうな機能,目がいった機能でのPSE 5.0・9.0機能比較↓

・レイヤー内容の変更が出来なくなった
・名称変更
 下のレイヤーとグループ化→クリッピングマウス(新旧共 Ctrl+G)

 合成写真関連
・Photomerge Group Shot(PSE 6.0以降)
 集合写真向けとAdobeは言っている。1ペラの前後写真を合成するイメージ。
・Photomerge Faces(PSE 6.0以降)
 顔のパーツを組合せるもの
・Photomerge Scene Cleaner(PSE 7.0以降)
 風景写真で不要物を取り除く
 街中で2枚以上を撮って,人物がいない箇所をいるところに貼ってしまうイメージ
・Photomerge Panorama(この形になったのはPSE 6.0以降,4.0からパノラマ合成)
 パノラマ合成
・Photomerge Exposure(PSE 8.0以降)
 ほぼHDR
・Photomerge Style Match(PSE 9.0以降)
 別の写真の特徴的な箇所を他の写真へ貼りつけ

 選択ツール関係
・マジック選択ブラシ→クイック選択ツール(PSE 6.0以降)・選択ブラシツール(従来通り)
・スポット修復ブラシ コンテンツに応じた修復を追加(PSE 9.0以降)

 全体の印象を得るためにPSE 9.0を使ってみて感触。(あくまで当方の使う機能だけ。本家Photoshopとの比較するとなると際限がなくなるので,ここではPSE 5.0と9.0に限定)
・Photomerge Exposure
 HDRみたいなの。
 RAW現像ソフトで,背景と主要被写体(人物)を別処理して,合成してみた。これまでは,こういうケースでは,手作業で切り抜きをやっていたわけだが。
 結論は,全然ダメ。当方が,なって欲しいところには来ない。

・スポット修復ブラシのコンテンツに応じた修復
 万能ではない。
 ではあるが,絵柄によってはゴマカシが効くこともある。

・画面デザインの変更
 大きな変化はないが,小さな変更があちこちに。
 本家CS2とPSE 5.0だと,雰囲気的には似ているが,PSE 9.0になると,小さな変更の積み重ねがあって,やや戸惑いが。
 慣れの問題かもしれないが,ダイヤログやプラグイン系は従来通りの画面デザイン(PSE 5.0に同じ)のままとなっており統一感がない。見た目だけでなく,操作感にも違いがあるので,ちょっと困る。PSE 5.0は一貫性があった。

・選択ツールの自動処理の精度
 ブラシやマグネット選択ツールで検出する選択範囲(切り取りエリア等)の精度が向上している。本家CS2やPSE 5.0では,手作業で直すのが前提であったが,PSE 9.0では,結構いける。
 当方には,PSE 9.0のメリットは,これしか感じられなかった(笑

・Camera RAW
 インストールは6.1でした。PSE 5.0同様に本家のサブセットですが,カメラプロファイルはAdobe Stadardなども選ぶことが出来るようになってた。但し,レンズプロファイルは選べない。今後,選べるようになるのか?

・処理速度
 当方のところでは,PSE 9.0でそんなに遅くなった感じはしない。

 結論。
 当方の使い方に限れば,選択ツールの自動処理部分にアップグレード代(約1万円。ライセンス的にはPaint Shopからの乗換え)を払ったようなもの(笑
 それ以外にアップグレードする意味ナシ。切り抜きをやらないなら,PSE 5.0のままで十分(苦笑
 これなら,そもそもの目的であるAdobeお布施からの脱出は出来そうだ。うれピー。

○関連リンク
・Photoshop Elements 9を使ってみて(2010.12.19)
http://rainbow55.exblog.jp/15182617/
by rainbow-5 | 2010-10-30 20:34 | 機材・道具


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