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Lightroom 3.2を使ってみて
Lightroom 3.2を使ってみて_f0158244_1838574.jpg ここんとこ,あれこれあってblog書けませんでした。
 ネタはそこそこあるんですがね。

 それはいいとして,10月に導入したLightroom 3.2,Photoshop Elements 9,ワコム ペンタブレット intuos4を実戦投入しているので,それらの使い心地を書いておきます。
 最初は3つ一緒の記事にしようと思ったのですが,長くなったので,別々にします。



●ブラシ
 使ってみたら,3.0で追加になったブラシの使い出が,あることがわかりました。
 処理全体の流れでいくと,これまでRAW現像ソフト→Photoshopへ渡して,Photoshop側で行っていた処理をRAW現像ソフト側でやっているだけなので,前後関係が変わっただけです。
 Lightroom 3.0系のブラシのサイズやぼかし量は変えられますが,形は変えられないなどPhotoshopとまったく同じではありません。

 当たり前のことですが,何でも使えるわけじゃありません。絵柄次第,状況次第。人物の場合,前景・背景がハッキリしている場合は有用なのか?と。
 背景の中の一部の場合は不向きな感じです。Photoshopの色の置き換えの方が,作業手間がかからないで,似たような効果となります。
 グリーンバックの加工に良いかと思いますが,やり過ぎになることが多かったです。頃合いの加減が難しいかも。

 応用になるかもしれませんが,Lightroomでは(色温度を別とすれば)全体の色味を変えることが出来ませんでしたが,ブラシを全面に適用すると特定の色方向に変えることが出来ます。ブラシでも何でもないけど,そういう使い方もあるということで。

●色調
 色味は相変わらずどれも好きになれません。ここはバージョンがあがっても変更になっていませんから,これはこれで当然。
 カメラプロファイルとして,キヤノンのピクチャースタイルと似たような色調にすることが出来ますが,キヤノン標準分だけ。オプションのスナップショットポートレート,スタジオポートレートを付けて欲しいものです。

●レンズ補正
 今回,バージョンをあげた,お目当てがこれ。
 オートマチックにやってくれるなら,それはそれでご利益があるのは,DPPで知ってますので,EFとシグマレンズに対応してくれるならLightroomの方が,いいかな?
 そう思ったのですが,DPPと比較すると,やり過ぎの場合が目立ちます。これまでに使ったレンズの処理の限りでは,補正後のタル型方向に行き過ぎ。人物の場合,ふくよか気味に(苦笑
・DPPレンズ補正なし↓
Lightroom 3.2を使ってみて_f0158244_18372624.jpg
・DPPレンズ補正あり↓
Lightroom 3.2を使ってみて_f0158244_1838031.jpg
 補正量は,デフォルトのまま。
 ピクチャースタイルはスタンダート。AWB。

・Lightroom 3.2レンズ補正なし↓
Lightroom 3.2を使ってみて_f0158244_18382946.jpg
・Lightroom 3.2レンズ補正あり↓
Lightroom 3.2を使ってみて_f0158244_1838574.jpg
 補正量は,自動。
 現像のパラメータはDPPに近くなるようにしています。カメラプロファイルは(キヤノン ピクチャースタイルのスタンダード互換となる)Camera Standard。撮影時設定がAWBにしていたので,LightroomのWBも撮影時設定にしています。色調は,DPPと似た雰囲気かと。
 表情が赤いのは,今回は歪みの話なので,置いておきます。
 レンズはEF70-200/2.8 IS I型。f3.5,180mm域で1D MK3です。4枚とも縮小しただけでアンシャープ等は未適用です。

 補正前は,DPPもLightroomも同じですが,歪みの補正量がLightroomが多いです。
 それともトリムされる範囲の問題なの?
 Lightroomの補正後でも,これだけを1ペラで見る分には,違和感はないかもしれません。
 ただ,処理をしている身にとっては,補正前の細い方を見てしまうと,太めになってしまうので,なんともなぁ~(笑

 これまでは広角系など歪みが目立つ場合は,Photoshopで修正処理をしてきましたが,望遠系って,気にならないことが多かったので,ほとんど修正したことがありませんでした。いくらオートマチックでも,このLightroomの絵だと,使いたくない気持ち。
 DPPはキヤノン純正ソフトですし,レンズメーカーでもあるわけですから(試験値,実写状況等も含めて)歪み補正の量は最適化されていると受け取っていますが,Lightroomのって,どうなんですかね?撮影時の焦点距離や撮影距離は,加味していない?なんか,大雑把な元データだけでやっているのかも?どうなんだろう?
 ただ,シグマレンズに関しては,シグマからデータ提供を受けているとのことなので,もっとちゃんとしているかも?(シグマの話はPhotoshop CS5で公表された物。順序から行くとLightroomも同様と推察)

 本当は,もっとちゃんとしたテストした方がいいのでしょうが,そこまで追求する問題でもないので,今回は,ここまで。
 そのうち,blogネタがなくなって,時間が余っていたら,やってもいいかも(苦笑

 あと,周辺光量低下の補正も,かなりのもの。
 この件は,DPPも,Lightroomも同じようなもの。
 ま,この絵柄だと補正が目立ってしまうとは思いますが,ここまでやらなくていいのに。

 歪み補正も,周辺光量低下補正も,DPPで使ったことがあるので,初めてというわけではありませんが,オートマチックでは,良し悪しがありますなぁ。
 どちらのパラメータも,手動で適用量を加減できるので,自分で調整すればいいのですが,それだと自動でなくなってしまうので,当方には意味半減です。当初の第一目的が,こういうことになってしまって,やや微妙な気持ち(苦笑

●ヒストグラム表示
 当方は,sRGBで処理するのを基本としており,Lightroomの処理(内部処理はProPhotoRGBと推察)と異なるため,Lightroomで表示されるヒストグラムとPhotoshopへ持って行った後のヒストグラムとの乖離が大きく閉口していましたが,どういうわけか?Lightroom 3.0になったら,同じようなヒストグラムで表示されるようになっています。
 sRGBとProPhotoRGBでは,かなり違ってくる筈なので,偶然ということはないでしょう。どうして,こうなるの?
 この件,謎多し。要確認。

●その他
・トーンカーブ
 いくらか変わった?
・縦横変換
 以前から,回転させた縦位置の写真を忘れてしまうことがあったけど,今度も忘れることがある。

□モデル 南友香(フレッシュ撮影会)


■関連リンク
・Adobe Photoshop Lightroom 3.0 for Windows(2010.10.16)
http://rainbow55.exblog.jp/14802169/
・何を信じたら,いいのやら...(2008.4.8)
http://rainbow55.exblog.jp/7814239/
by rainbow-5 | 2010-12-04 18:56 | 機材・道具


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