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メモリー増設→RAMディスク トライアル
メモリー増設→RAMディスク トライアル_f0158244_196428.jpg 【ここまでのあらすじ】
 メモリ増設をして4GBになったはいいが,32ビットWindowsの限界にあってしまい,750MB分のメモリが使われないことをハメに。
 使われていない分をRAMディスクで,使おうと考えたのでした。



 増設したメモリがバッファロー製だったので,まずはバッファローのRAMディスクソフトを試みました。
 RAMディスクは作られましたが,肝心のWindows管理外となる3.25GBより外側を認識してくれない。Windowsが管理している3.25GBまでの領域にRAMディスクが作られてしまうので,例えば500MBをRAMディスクに割り付けると,Windowsが使えるエリアが500MB減ってしまう事態に。
 バッファローの案内によれば,使用条件は,4GB以上のRAMとなっているので,大丈夫なハズ。
 またバッファロー製RAMが1枚でもあればOKとなっているので,合点がいかず。

 IOデータの方も,バッファロー同様にRAMディスクソフトを出しています。
 名前はRamPhantom7。ファントムなんて,名前が,ちょっとよかったりして(笑
 バッファローは,ソフトとしてみれば,ほぼフリーに近い物ですが,IOデータのRamPhantom7は単品の売り物ソフト。その機能制限版が体験版としてあるので,まずは体験版を試みることに。
 結果は,こちらもバッファローと同じ。
 つまりは,RAMディスクは作れるが,Windowsの制限を超えることは出来なくて,Windowsのエリアの中にRAMディスクが作られてしまう。

 同じ分野のソフトを2種試して同じ結果ということは,ネックなるところは同じであって,それでダメなんじゃないか?と。
 RAMディスクソフトには,完全なフリーのものもあるので,それを試す手もありますが,バッファローやIOデータと同じ結果になる確度が高いので,それはしませんでした。

 いろいろ検索をかけてみましたが,なかなか答えに当たらないです。
 BIOSが最新版でないことが,やや気になったところですが,BIOS自体は4GB RAMを検出しているので,これもあまり関連がなさそう。

 あれこれ探して導き出した結論は,当方のチップセット(インテル 915G)では,Windows管理外のエリアをRAMディスクで使うことは出来ない。

 このパソコンを買った頃(2005年頃)のチップセットは,メモリ最大拡張が4GBが主流。
 RAM自体の値段が高かったこともあり,4GBを超えるメモリを載せることを想定していない。だから4GB超えのメモリを管理するためのロジック自体がないわけ。
 2007年頃のチップセット(インテル 965)から,8GBメモリをサポートするようになったみたい。
 この辺りの事情は,こちらに↓詳しい
・1GB=2,000円時代のメモリ増設を考える(上)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1127/hot517.htm
・1GB=2,000円時代のメモリ増設を考える(中)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1207/hot518.htm
・1GB=2,000円時代のメモリ増設を考える(下)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1211/hot519.htm

 だったら(RAMディスクのソフトの動作環境に)そうと書いておいてくれよなー。
 フリーならともかく,バッファローもIOデータも,パソコン関連では,名の知れた会社でしょうに。
 まッ,ちょっとは書いてるんですけどね↓

・RamPhantom7(32bit)
http://www.iodata.jp/product/hdd/soft/ramphantom7_32bit/
> ※ OSが認識していない部分のメモリー領域(OS管理外メモリー領域)を使用するには、
> パソコンのBIOSでメモリーリマップを有効にする必要があります

 この書き方では,ちょっとピンと来ませんな。

・ラムディスクでWindowsの限界を突破する
http://buffalo.jp/products/catalog/memory/speedup/ramdisk.html
> 対応しないパソコン(チップセット)は、インストール後設定画面で各項目が動かせない
> 状態になるのじゃ。自分のパソコンが対応しているかどうかは、実際にインストール
> して確認してみよう

 なんだよ,この態度。現物あわせ,ってことか?

 RAMディスクソフトは,Windows管理外を使うためにメモリーリマップを使っている。
 メモリーリマップは,チップセットにより出来る/出来ないがある。(2006年後半以降の新発売されたモデルが対象)
 というわけで,当方のパソコンでは,どうやっても(=どのソフトを使っても),Windows管理外のエリアを使うことは出来ないことがわかりました。

 以下,これらの作業の中で見かけた物。

 バッファローのRAMディスクソフトとIOデータのRamPhantom7は,カラクリが随分違います。(Windowsの管理内でRAMディスクを設定した場合だけで確認。Windowsの管理外エリアにRAMディスクを作った場合は未検証)

●バッファローのRAMディスク
 RAMディスク領域の差し引き分をWindows起動時に割り当てる。(BOOT.INIで,/MAXMEM指定をしている)
 実装RAM 4GB。Windowsが認識したメモリが3.2GBの時,RAMディスクに1.0GBを設定すると,Windowsのメモリを2.2GBにして起動時してきます。(BOOT.INI /MAXMEM=2200 のような感じ)
 Windowsは2.21GB~3.2GBのエリアを触らないので,バッファローRAMディスクは,連続したメモリ領域を自分で管理して使っているのだと思います。
 このような仕組みなので,RAMディスク容量の変更(RAMディスクの無効/有効切り替えを含む)を反映するには,Windowsの再起動が必要となります。容量変更等は,管理者権限が必要です。
 WindowsのページファイルをRAMディスク上に割り当てることも出来ました。おそらく,Windowsの管理外エリアでもページファイルを作ること出来ると思われるので,それならば,ページファイル=RAMになるので,実装16GB RAMなんて時には,とんでもない量のメモリを,どのソフトでも,使えることになりますな。「限界突破」と言っていますが,その通りでございます。

●IOデータ RamPhantom7
 バッファローのようにWindows起動時に割り当てるのではなくて,起動してから空いているエリアを自分で探して,エリアを確保している感じです。Windows管理下で走っているソフト。
 そのため,RAMディスクの容量変更等をしてもWindowsの再起動はありません。また一般ユーザー権限でも設定変更が出来るようになっています。
 Windows管理下で走っているせいか?起動直後は,RAMディスクの準備中らしく,ドライブレターがありません。起動後,ちょっとしてからドライブが出現します。
 こういうロジックなので,バッファローのようにWindowsのページファイルを割り当てることは出来ません。(案内文に明記あり)
 このような違いがあるので,用途によっては,RamPhantom7は使い物にならない場合があるかもしれませんし,状況によっては動的切り替えが出来るRamPhantom7の方が使い勝手がいいこともあるかもしれません。
 当たり前ですが,この二社が同じことをするとは思えず,両者とも正反対のアプローチですな。一長一短があるので,どちらかで決め付けることは出来ないです。まるでニコン対キヤノンみたい(笑

 (この二者でみる限り)当方の好みで言うと,BOOT.INIに手を加えてしまうバッファローの手法は避けたいところ。RamPhantom7の方がいいですかね。
 バッファローのは,BOOT.INIを変更しているので所定の手順を踏まないで,ソフトだけをアンインストールすると,書き換えられたBOOT.INIだけが残ってしまって,ブルーサンダーを見るハメになるかも?

 ライセンス関係は,次のようになっています。

●バッファローのRAMディスク
 RAMディスクソフトそのものは,無償。
 Windows管理内エリアだけにRAMディスクを作る場合は,どのメーカのRAMでも可。
 Windows管理外エリアにRAMディスクを作る場合は,最低1枚のバッファロー製RAMが必要。

●IOデータ RamPhantom7
 フル機能版は有償。機能制限がある体験版がある。
 IOデータ製RAMのシリアルナンバーを使って,機能制限がゆるいRamPhantom7 LEを入手することができる。
 上位製品にRamPhantom EXがある(この製品は,RAMディスク高速作成,ページファイル利用可となっている)。

 もし,RAMディスクソフトも含めて,バッファローかIOデータのRAMを考えるようでしたら,この辺りの違いと自分の用途・運用方法を比較・検討した方がいいでしょう。

 文言の問題ではあるのだが...
 バッファローの案内では,対象が「(メモリが)4GB以上搭載可能でWindows 7(32bit)、Vista(32bit)、XPのパソコン」ってあるのよ。
 ここで「4GB以上」ちゅーから,4GBは含まれると思ってしまったわけ(「以」の「意」です)。「4GB以上搭載可能」ってことは,世の中にある製品としては,4GBの上は8GBなんだから,実質的には8GBサポート機なんだよなぁ。
 だから,表記と実際の製品の関係からいけば,この文言は間違っていません。
 ただ,読み手の方は,パソコン事情に精通しているとは限らない,一読しただけで深く考えないこともあるわけだから,この文言はいかがなものか。
 ここが「4GBを超えて搭載可能」と書いてあったら,もうちょっと早く気が付いたと思うわ。

 あと,バッファローRAMディスクは,ログファイルが出力される筈なのですが,当方のでは,出ていません。どうして?
 デフォルトの出力パス↓
 C:\Users\Public\BRDUtilTrayLog.txt

 考えていたWindows管理外へのRAMディスク作成は挫折しましたが,結局,約1GB(Windows管理内)をRAMディスクへ割り当てることにしました。
 どのみち,ふつーのソフトを使う分には,これまでの実メモリ2GBで支障はありませんでしたから,Photoshopサマのために使うだけだからです。
 かといって,毎日Photoshopだけをやっているわけではないので,Webブラウザのキャッシュが使うようにも設定しました。実益はあまりありませんが,余っているので使ってみたまで(苦笑

 つづく...

◆関連リンク
・メモリー増設→PSEのためのパフォーマンス最適化(2010.12.30)
http://rainbow55.exblog.jp/15238826/
・メモリー増設→PSE 環境設定(2010.12.29)
http://rainbow55.exblog.jp/15238535/
・メモリー増設→RAMディスク トライアル(2010.12.28)
http://rainbow55.exblog.jp/15236676/
・メモリー増設(2010.12.27)
http://rainbow55.exblog.jp/15231563/

・Photoshop Elements 9を使ってみて(2010.12.19)
http://rainbow55.exblog.jp/15182617/
・Adobe Photoshop Elements 9 for Windows(2010.10.30)
http://rainbow55.exblog.jp/14888124/
by rainbow-5 | 2010-12-28 23:18 | 機材・道具


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