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キヤノン DPPの使い方
 最近,C1 Version 6を試しているのですが,その関連で調べていて,キヤノンによるDPP(Digital Photo Professional)の使い方を発見しました。
 モノは前からあったようなので,当方が知ったのが最近というだけ。



 ここ↓です。
・Digital Photo Professionalによるデジタルワークフローガイド
http://cweb.canon.jp/camera/workflow/
 それにしても,これって,どこから入るの?
 画面デザイン上の分類タブは「製品情報」となっているが,EOS Digitalの正面入口にはリンクがない。
 ピクチャースタイルは,EOS Digital→テクノロジー紹介→ピクチャースタイルのルートで行くことが出来るけど,このDPPのはルート不明。
 キャノンWebサイトには,時折,こういうのがあって,これもそう↓
・カラーチャートで始めるカラーマネージメント
http://cweb.canon.jp/camera/cms/
 これもルート不明。
 (DPPのところに関連サイトとしてリンクがあるにはあるが)隠しているわけじゃないでしょうから,どこかに入口があると思われますが,目立つところじゃないのは確か。

 元の「Digital Photo Professionalによるデジタルワークフローガイド」に戻って。
 書いてあること自体は,以前,クリエイティブパークにあったものと同じです。
 クリエイティブパークというのは,今ではキヤノンプリンタの印刷素材サイトになってしまいましたが,以前はカメラ・プリンタの入門者向けサイトの構成になっていて,その中にDPPの使い方みたいなのが載っていたのでした。クリエイティブパークの構成変更に伴って姿を消したのですが,別のところに来ていたのですね。
 内容的には,以前はなかったレンズ補正などが追加になって,Flashコンテンツ化により,操作を疑似体験出来るように仕立ててあります。

 DPPのソフトウェアに付属しているヘルプは,機能を網羅的に説明したもので,それはそれで必要です。
 ただ,それですと作業の流れがわからない。
 画面構成は,上から明るさ(露出調整)・ホワイトバランス・ピクチャースタイルとなっているので,(当方の周りでは)その順で処理している方が多いです。

 このガイドでは,基本操作の3ステップ(作例は人物)として,ピクチャースタイル設定→明るさ→ホワイトバランスとしています。
 ピクチャースタイルは,撮影時設定が反映されているので,撮影時の状況を変える必要がなければ,上から順番に明るさ→ホワイトバランスなので画面通りではあります。
 ダイナミックレンジ調整機能はレベル補正の一種なので,順序としては明るさに含めていいと思っています。
 また,その他のパラメータは,微調整機能と解釈できて,順序は気にする必要はないと受け取っています。

 ピクチャースタイルをスタイルを変えると明るさの印象が変わってしまうことがあるので,キヤノンは,まずピクチャースタイルを決めろ,としているのではないでしょうか。
 逆の見方をすると明るさを固定して,ピクチャースタイルだけを変えるのは感心しないと思います。ピクチャースタイルを変えたら,明るさも見直した方がいいと思います。

 そんな感じで,新しい収穫はなかったのですが,キヤノンが書いたものを(再度)見つけることが出来たのはよかったです。
 このblogに検索システムから「DPP 使い方」でお越し頂いして方が少なからずいらっしゃいますが,このキヤノンの案内を見てもらえばと思います。ここに書いてある以上のことが知りたければ,ムック本の類いをお買い求め頂いた方がよろしいかと思います。一般にメーカーのカメラ等を専ら書いたムック本というのは,メーカーとのタイアップになっているので,メーカーのチェックが入りますから,明らかな間違いは載っていない筈です。


 以下,(関連するものも含めての)いつも通りの脱線。

●DPPから直接印刷はAdobeRGB推奨
 これも以前からキヤノンは,RAW現像からの印刷はAdobeRGB推奨を表明していますので,そのまま。
 ただ,プリンタは暗黙のうちで,キヤノンプリンタと受け取るべきでしょう(笑
 なお,カメラ生成JPEGは,sRGB推奨ということになっています。

●(Webの)ピクチャースタイル作例が差し替わっていた
 以前(2,3年前)の作例とスタジオポートレート,スナップショットポートレートの作例が変わって,比較拡大の例示では,より差がハッキリしているものになっていた(ノスタルジアなどの他の作例は以前と同じだと思う)。例↓
・ピクチャースタイルファイル-スナップショットポートレート
http://cweb.canon.jp/camera/picturestyle/file/snapshot-portrait.html
 以前も書きましたが,標準のポートレートスタイルというのは失敗作。Webサイトにある作例は,バックペーパーで処理しており,色があまりないので,作例だけを見てしまうと問題ないように思ってしまうが,他の色が入ってくると途端に破綻しちゃう。
 スナップショットポートレートとスタジオポートレートが,改良版というか,不良修正というか。
 (紙媒体の)ピクチャースタイルのカタログには「新しいポートレート用ピクチャースタイルファイル、登場」と書かれていたりして(笑

●DPPの色合い
 ソフトのヘルプにも書かれているが,DPPの調整パラメータの「色合い」というのは,主に肌色に作用するもの。他の汎用RAW現像ソフトのGM補正とは趣きが異なるもの。
 一番効果がハッキリするのがポートレート系のピクチャースタイルで,肌色以外にはあまり効かない。さすがに用途が違う風景スタイルになると,効き加減は画面全体のGM補正のように作用することもあるが,元々は肌色ようなので(肌色以外では)期待したようにならないことも間々ある。
 参考↓
http://cweb.canon.jp/camera/picturestyle/style/portrait.html

●DPPのヘルプ
 今回,再度見直したが,sRGB v1.31(Canon)のちゃんとした説明は,未だなし。
 キヤノンにしてみれば(8bit)TIFF出力はExif付きだからにして,TIFFを使うソフトの事実上の業界標準はPhotoshopなので,Exifが付いていればプロファイルが付いていると見立てることが出来るのだから,それでいいじゃん。そういうことなんだろうな。

■参考リンク
・ピクチャースタイルの比較実験:その1(2008.11.16)
http://rainbow55.exblog.jp/9674836/
・ピクチャースタイルの比較実験:その2(2008.11.16)
http://rainbow55.exblog.jp/9676129/
・ピクチャースタイルの比較実験:番外編(2008.11.16)
http://rainbow55.exblog.jp/9677898/
・ピクチャースタイルの比較実験:その3(2008.11.21)
http://rainbow55.exblog.jp/9692440/
・ピクチャースタイルの比較実験:その4(2008.11.23)
http://rainbow55.exblog.jp/9709329/
・ピクチャースタイルの比較実験:今回の結論(2008.11.23)
http://rainbow55.exblog.jp/9711268/
・sRGB v1.31(Canon)の使い方(2009.3.1)
http://rainbow55.exblog.jp/10465751/
・Photoshopのロジック(2008.12.29)
http://rainbow55.exblog.jp/10012096/
by rainbow-5 | 2011-07-24 20:03 | 写真関連メモ


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