部屋の蛍光灯 2012年版
f0158244_20495636.jpg 画像処理をしている部屋の蛍光灯を替えました。
 少しばかり前に,5000K環境にして,ぬか喜びをしているヒトの記事がありましたが,それに影響されたわけじゃありません。
 近年,疑問に感じていたことをやってみたまで。



 正確には,蛍光灯じゃなくて,その器具に使う蛍光ランプね。
 これまで,部屋の照明は5000K環境にしていましたが,今回は,あえて6500K環境にしてみました。
 理由は,文末の参考リンクに記した昨年(2011年)の記事に書いた通りで,要するに世間一般で使われている照明にしただけ。

f0158244_21102670.jpg 「なにが世間一般なのか?」というと答えに窮しますが,知名度があるのはパルックでしょう。
 昼光色・昼白色・電球色となれば,多いのは昼光色(パルックではクール色という)なんだと思います。各社共々ブルーのパッケージになっているものです。
 最近は,LEDのシーリングもありますが,まだ広く普及しているとは言いがたく,当方の主目的になるモデルちゃんのお部屋にそんなものが付いているとも思えません。

 いつものごとく脱線しますと当方が行ってる大型ホームセンターには蛍光灯のゴミ箱があって,客はそこに捨ててもOKになってます。気がついた時に覗きこんでみますが,パルック昼光色(=クール色。以前のパルック色含む)が多いのなんの。
 ヨドバシの店員さんにも聞いたことがありますが,売れるのはパルックが圧倒的だといってました。
 誤解のないように書いておきますと,物がいいからパルックの昼光色にしたわけじゃないです。世の中で一番普及していると考えたからパルックの昼光色にしただけです。物の良し悪しで選ぶなら,当方は日立の昼白色にしますよ。

 パルックは現在3種類売られています。違いは,主に寿命。こんな感じ↓(円形の場合)
・(普通の)パルック  6000時間
・パルック プレミア   9000時間(1.5倍長持ち)
・パルック プレミアLS 15000時間(2.5倍長持ち)
 値段は200円違いとか,そんな感じなので一般家庭用だったら,普通のパルックじゃなくて,お買い得感のあるパルックプレミアかLSでしょうか?近場の量販店でも,普通のパルックは在庫していないところもあったりします。ヨドバシでは,高いのか,安いのが出て,真ん中のLSじゃない方のプレミアは人気がないとのこと。
 当方のこの用途の場合,寿命になるまで使うことはないので,一番安い普通のパルックにしています。
 天井灯はシーリングなので丸管ですが,プリントを確認する際には天井灯だけでは明るさが足りないので蛍光灯スタンドを併用しています。5000K環境では色評価用蛍光灯を使っていましたが,今回は,こちらもパルック(直管)昼光色へ替えてます。

 いつも通りの色温度計測の結果↓(簡便法)

●新計測法
・日立 きらりUV 輝 N色(シェードあり,公称5500K,Ra84,昼白色,使い古し品,40+32形)
 4500K/色合い1(≒1M)
・日立 きらりUV プレミアム N色(シェードあり,公称5500K,Ra84,昼白色,新品,40+32形)
 5300K/色合い0(≒1M)
・日立 きらりUV プレミアム N色(シェードなし,公称5500K,Ra84,昼白色,新品,32+30形)
 5400K/色合い-4(≒4G)

・パナソニック パルック クール色(シェードあり,公称7200K,Ra84,昼光色,使い古し品,40+32形)
 5300K/色合い2(≒2M)
・パナソニック パルック クール色(シェードあり,公称7200K,Ra84,昼光色,新品,40+32形)
 6100K/色合い2(≒2M)

・色評価用蛍光灯(東芝,20Wスタンド,使い古し品)
 4900K/色合い-3(≒4G)
・パナソニック パルック クール色(公称7200K,Ra84,昼光色,使い古し品,20Wスタンド,新品)
 6500K/色合い3(≒3M)

●旧計測法
・日立 きらりUV 輝 N色(シェードあり,公称5500K,Ra84,昼白色,使い古し品,40+32形)
 4600K/M2
・日立 きらりUV プレミアム N色(シェードあり,公称5500K,Ra84,昼白色,新品,40+32形)
 5100K/M2
・日立 きらりUV プレミアム N色(シェードなし,公称5500K,Ra84,昼白色,新品,32+30形)
 5400K/M2

・パナソニック パルック クール色(シェードあり,公称7200K,Ra84,昼光色,使い古し品,40+32形)
 5500K/M3
・パナソニック パルック クール色(シェードあり,公称7200K,Ra84,昼光色,新品,40+32形)
 6400K/M4

・色評価用蛍光灯(東芝,20Wスタンド,使い古し品)
 5000K/M1
・パナソニック パルック クール色(公称7200K,Ra84,昼光色,使い古し品,20Wスタンド,新品)
 7100K/M5

 パルック昼光色は公称7200Kですが,毎度のことながら7200Kなんて全然ありません。今回は6100K。これまでも6000K強ですから,いつも通り。
 隣室は画像処理部屋とは,わざと色違いの蛍光灯にしているのですが,今回は隣室を日立昼白色にしています。この日立のは5000K強で緑かぶりが少ないというスグレもの。
 昼白色だったら5000Kは当然のように思いがちですが,パルックも,東芝も,今まで試しましたが,新品でも5000Kを下回ります。日立のは公称5500Kで,やや高くなっているのがポイントでしょうか?
 使い古しのパルック昼光色が5300K。新品の日立昼白色も5300K。いつも書いていることですが,数字がほぼ同じだから,見え具合が同じか?というと違います。昼光色の分光特性は青っぽいので,これはこういうものです。数字は,測れば,そういう数字になったというだけです。

 メインテーマのパルックから話は脱線します。
 日立のきらりUVは商品名が変わってました。昨年(2011年)後半から売り出されたのが「きらりUV プレミアム」。パルック同様に長寿命化を図ったもので,以前の「きらりUV 輝」より延びています。日立の3波長ランプの寿命の違い↓
・ハイルミック     6000時間
・きらりUV プラス   6000時間
・きらりUV 輝     13000時間(2.2倍長持ち 廃番)
・きらりUV プレミアム 16000時間(2.6倍長持ち)
 ハイルミックときらりUVシリーズは,断面構造などが違っておりきらりUVプラスの方が上位製品になります。以前は近場の家電量販店で日立の昼白色も売っていましたが,今では昼光色だけの扱いになってしまいました。今回は東京へ行った時にヨドで買ってきています。32+30形というのは,たまたま別室のが寿命になったので,今回,合わせて交換したものです。当方としては,画像処理部屋の方は(寿命より色味重視なので)長寿命タイプの必要は全然なかったのですが,店頭在庫がなかったので,これにしています。

 さて,部屋全体を肉眼で見た時の印象は違和感ありあり。
 これまで日立昼白色で,交換前に測ったところ4500Kだったところに,パルック昼光色に取り替えたので,違って見えるのは当たり前ですが。
 モニターは6500Kを目標値にしていますが,なんとな~く赤味(正確にはアンバー)があるような?ないような?そんな感じに見えます。
 モニターだけを見ていれば,目が慣れるのですが,周りを見たあとにモニターを見ると,赤味を感じます。試しに,モニター調整ソフトで(キャリブレートでなくて)モニターが持っている色温度のパラメータを上げ下げして,白さを感じるのは7500Kです。なんか,公称の7200Kに近かったりして(笑

 あとスタンドが,とんでもなく明るくなりました。
 交換前は色評価用だったのを3波長のパルックにしたので,全然,明るくなりました。(照度計などは持っていないので)TTLメータ上では,0.7EV~1.0程度の差です。色評価用が暗いのは知っていましたが,このスタンドで色評価用以外を使ったことがないので,ちょっと想定外。これはスタンドを少し離して光量を加減することで対処することにします。
 上記の通り,測ればシーリングとスタンドの色温度は,大きな差はありませんが,青っぽい光でスタンドが明るくなったせいか?スタンドの方が青味が明らかに強いです。以前の5000K環境では,こんなに違っていなかったので,これも困るなぁ...

 肝心の写真の見え具合ですが,これまで5000K環境でつくったプリントを見てみましたが,ギリギリかなぁ?う~ん,でもやっぱり青いかな?
 近年は(前々から書いてきましたが)5000K環境の画像処理部屋で一通りプリントを作って,その後,隣室のパルック昼光色で確認し微調整をしてきました。そういうプロセスでしたので,まぁ,見られないことはないです。
 今回からは画像処理部屋をパルック昼光色にしてしまうので,そういう手間はかからなくなります。
 今回から隣室は日立の昼白色にしたので,念のために確認を要する時は,隣室でみることにします。

 昨年,部屋の蛍光灯をパルック昼光色にするか?しないか?を考えた時に,プリント作業の流れについて思案したのですが,あれ以来,主にメーカーの方に当方の用途・目的,作業部屋の状況を話してアドバイスを貰ってきました。主に展示会ではありますが,いつも通りでイレギュラーなことには関わり合いになりたくないところ,割りと明確なところといろいろ。以下の話は主にナナオのおっさんのアドバイスによるものです。
・環境光(=照明)・モニターの色温度は合わせた方がよい
 (当方がこれまでやっていた手法では最後のところだけ昼光色なので目が不慣れになる)
・モニターをキャリブする際の目標値は6500Kでよい
 (3波長蛍光灯が7200Kだからと言って目標値を7200Kにする必要はない)
・画面と紙プリントを合わせるというのは無視する
 (プリンタ側は5000Kしか出来ないから合う筈がない)

 Webでしたら,こういうのも↓
・エプソンニューフォトフォーラム2011 ~写真を飾ろう~
http://www.epson.jp/ec/event/photoforum/report/2011/epsonseminar05.htm
> 写真をプリントする時に、みなさんはカラーマネージメントなどにこだわりをもって
> いらっしゃいますけど、このように鑑賞する場の光によって随分変わってくるものです

 昨年の秋に開催してくれたもの。なんか,アタシのためにやってもらったようです(笑
 カラマネはどこも5000K環境にするから,5000Kという値に意味があるのだと考えます。当方のように,よそのお宅で見てもらうことが主になる場合は,その場所に合わせるのが現実解だと思います。
 極端な言い方をすれば,アマチュアにとっては,カラマネなんていうのは,さして大きな問題じゃないと思います。最後の出来上がりとなる紙プリントが好ましい色になっていれば,すべてOKなわけで,画面と合う・合わないというのは結果に直接関係しませんもん。作業効率という点では,合っている(もしくは近似している)方が望ましいとは思いますが,仮に画面と紙プリントがピタリと合っていたとしても,他の人が紙プリントを見た時に,合っているのは全然わかりませんってば(笑
 紙プリントに関わる会社であるエプソンもキヤノンもプロファイル印刷よりドライバ補正による印刷を推奨しているのは、そういうことでしょう。富士のフロンティアに至っては画像のICCプロファイルすら読もうとしません。(どの会社も)印刷装置の設計者が考える好ましい色で一番の紙プリントを作って欲しいと思って製品を作っているのだと思います。

 そうは言ってもモニターと紙プリントが、ぜ~んぜん違っていたのでは、作業がやりにくくて仕方ありません。
 モニターは6500Kでキャリブ。プリンタは本番印刷前にドライバー補正の値をモニターにあわせてパラメータ調整して,おおむねの雰囲気が近付くようにします。最終判断は紙プリントの出来栄えで判断するので,いい加減のようですが,これはこれでやり方の1つになると思っています。
 こういう作業の流れにしましたからプロファイル印刷とは縁を切ることになります。



●参考リンク
・試用レポート|ナナオ/EIZO ColorEdge CG223W
http://www.asahicamera.net/info/trialreport/010/index3.php
・プリントする時に気をつけていること
http://proselection.weblogs.jp/epson_proselection_blog/2012/07/post-ece0.html
・印刷失敗が少なくなっている要因を考えてみた
http://proselection.weblogs.jp/epson_proselection_blog/2012/08/post-87bd.html

●関連リンク
・部屋の蛍光灯 2011年版(2011.6.14)
http://rainbow55.exblog.jp/16126449/
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by rainbow-5 | 2012-12-09 20:46 | 機材・道具 | Comments(1)
Commented by ぼく at 2016-10-12 20:58 x
はじめまして。
蛍光灯の色温度で検索していて訪問しました。

パナソニックのパルック20000のクール色(文字くっきり光)が
6200Kというあまり他では見られない公称値になっています。
値段は少し高い設定になっていますがお試しされてはいかがでしょうか。


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