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DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_2020349.jpg DxO FilmPack 4を使った効果確認画像です。
 題材は,ヒコーキ。



 原版はキヤノン EOS-1 MK3で撮影。
 RAW画像をキヤノンDPPで処理後TIFF出力。そのTIFFファイルをDxO FilmPack 4 Expert デモ版にかけてTIFF出力。Photoshopで縮小後,アンシャープマスクをかけて,blog用のJPEGファイルを出力しています。
 全体の流れから行くとFilmPack4がやっていることは,いわゆる画像レタッチの自動処理化と考えられるますので,DPPでは,後処理向きのテイストの画像を生成するピクチャースタイル「ニュートラル」を選んでいます。
 FilmPack4側のパラメータは,フィルムの種類のみ設定しています。「フィルムの粒状感」も設定できますが,ここに上げている画像は未適用として,他の調整パラメータもデフォルトのままにしています。

●DPP ピクチャースタイル:ニュートラル(元画像)
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_2020349.jpg
 DPPにおけるWBは太陽光。ピクチャースタイル:ニュートラル。
 周辺光量低下の挽回等の付加機能は一切使っていません。露出等の上げ下げもしていません。単に現像処理をしただけです。従って,イメージャーに写り込んでしまったゴミも写ったままにしています。なお,撮影時に偏光フィルター等はかけていません。
 ヒコーキ写真としてみれば,かなり軟調。この画像をFilmPack 4で処理する元画像としています。

●FilmPack 4 Fuji Provia 100 F
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_20554751.jpg
 dxoの説明では「ニュートラルな色調、全目的型」となっています。
 フィルムの方は,RDPIIより弱くなっているとは言え,これは弱すぎじゃね?もうちょっと強いイメージだけどな。

●FilmPack 4 Generic Fuji Provia 100
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_21355898.jpg
 dxoの説明では「DxO FilmPack開発初期のFuji Provia 100 の精度の低い初フィルムプロファイル」となっており,旧製品との互換用に残してある模様です。
 Provia 100Fと比べれば,こっち方がプロビアらしい仕上がりになっています。ただ,それも比べればの話。絶対値として,このテイストでいいか?となると別問題。

●FilmPack 4 Fuji Velvia 50
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_20571634.jpg
 dxoの説明は「極めて高彩度な色調、風景用、旅行用」。
 う~ん。青空の感じは,記憶の中に残っているKRっぽい。これはベルビア調じゃないだろう。けど,このERっぽいのは嫌いじゃないよ。

●FilmPack 4 Generic Fuji Velvia 100
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_2058080.jpg
 dxoの説明は「DxO FilmPack開発初期のFuji Velvia 100 のフィルムプロファイル」となっており,これも旧製品との互換用に残してある印象。
 あぁぁ~。こっちの方がベルビア臭いな。ただ,青空が少し抜け気味になっていて,DPPのピクチャースタイル「風景」に近い。それでもDPPよりはおとなしい。
 ある意味,今風の色調を再現しているようにも感じる。

●FilmPack 4 Kodak Kodachrome 64
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_20584358.jpg
 dxoの説明は「赤みの強い色調、風景用、スタジオ写真用、フォトジャーナリズム用」。
 なんか,あっさりし過ぎていてKRっぽいくないような。

●FilmPack 4 Generic Kodak Kodachrome 64
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_2131128.jpg
 dxoの説明は「DxO FilmPack開発初期のKodak Kodachrome 64 のフィルムプロファイル」。
 KRの大空は,こんな風にはならん。

●FilmPack 4 Kodak Ektachrome 100 VS
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_2153287.jpg
 dxoの説明は「高彩度な色調、風景用」。
 E100VSもフィルム時代に使ったことがあるが,こんな感じじゃないと思う。この青空は,KRっぽい雰囲気。E100VSと同じかと?となれば違うと感じるが,色調だけに着目した場合,悪くないと思う。

●FilmPack 4 Agfa Ultra 100
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_2171036.jpg
 dxoの説明は「非常に高彩度な色調、風景用、スタジオ写真用」。
 この中での比較となれば,これが一番ベルビア臭い方かな。
 フィルム時代にウルトラは使ったことがあるが,当方が使ったのは,ミニラボ機がフルデジタル化されたあと。ネガなので,軟調傾向のフロンティアでは,期待したほど派手派手にならなかった記憶があるんです。

●DPP ピクチャースタイル:スタンダード
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_21421996.jpg
 DPPが持っているカメラプロファイルであるピクチャースタイルをスタンダードにしてみたもの。

●DPP ピクチャースタイル:風景
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_21435149.jpg
 DPPの風景の青空って,たーだ明るくしただけなので,好きになれない。日の丸も赤というより朱色になってしまっている。

●DPP ピクチャースタイル:スナップショットポートレート
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_21433849.jpg
 名前に「ポートレート」とあるが,比較的万能に使える自然な感じのピクチャースタイルだと思っている。
 青空は見比べれば,DPPのスタンダードとは違っていて,当方はこっちの方が好み。ただ,比べればのことであって,大枠では同じようなもの。

●Adobe Lightroom 3.6
DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1_f0158244_21451082.jpg
 RAW現像をLightroomでやったもの。
 RAW現像要件及びJPEG生成まで元画像のDPPと同じ考え方・手順。WBは昼光。カメラプロファイルはデフォルトのAdobeスタンダード。
 これも比べれば違うが,大枠では,DPPのスタンダードやスナップショットポートレートと似たようなもの。
 Lightroomの場合,調整パラメータがたくさんあるので,パラメータ調整をしないと物足りさ感がある。今回は単純比較なので,こんなもの。いわゆる追い込み作業をしていけば,かなり違ってくる。

 この状態で1枚選ぶならAgfa UltraやKodak Ektachrome 100 VS。
 ただ,この2枚はコントラストも上がっているので,他の画像だってそういう調整を別途自分でやればいいわけで,そうなるとFuji Provia 100 FやGeneric Fuji Velvia 100でもいいような気もします。


●参考リンク
・DxO FilmPack 4 Essentialを使ってみて(2014.1.26)
http://rainbow55.exblog.jp/21331044/
・DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その1(2014.1.27)
http://rainbow55.exblog.jp/21331191/
・DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その2(2014.1.28)
http://rainbow55.exblog.jp/21332195/
・DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その3(2014.1.29)
http://rainbow55.exblog.jp/21335034/
・DxO FilmPack 4 フィルムプロファイル比較:その4(2014.1.30)
http://rainbow55.exblog.jp/21339237/
by rainbow-5 | 2014-01-27 23:19 | 撮影実験


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