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EF28mm F1.8 USM(前期型)修理
 28/1.8の中玉にくもりがあったので、キヤノンで清掃してもらいました。
 気がついたのは、今年(2014年)の8月頃。
 年に数えるほどしか使わないレンズですので、わざわざ修理に出すほどでもなかったのですが、今回は、他の修理等の兼ね合いでボディ共々サービスに預けるので、それに便乗です。



 (軽微な)問題箇所は2つあって、1つ目は、後玉側から覗いた時、中心よりやや外れたところにくもりが一部認められるもの。2つ目は、やはり後玉側から見た時、全周で外側のフチにそって綿のようなケバケバの状のものが認められるというもの。幅はそれほどでありませんが、ぐるっと一周回っています。
 キャノン幕張のサービス氏の見立てでは、1つ目は結露跡の可能性がある(ただ、結露にしては小さい)。少なくともカビの類いではない。距離計を動かすとくもりも動くので、場所は前玉や後玉ではないと思うが、バラさないと場所はわからない。2つ目は特定不可。どちらも、おそらく写りには影響しない。但し、1つ目は強い逆光だとフレアが出るかもしれない。
 このレンズは、ほぼ夜撮り専用になっているので、問題になるような使い方はしないと思います。
 また結露跡への対処は、レンズユニット交換になる可能性があります。ズームレンズじゃない、広角の単玉なので(修理部品として提供されている)ユニットは、おそらく第1群~第2群と第3群~第9群の2つと思われます。第3群以降はレンズ8枚なので、部品となればそれなりのお値段と思われます。そこまでして、直す必要があるかな?と。
 今回は、話のわかる幕張でしたので(中玉の)レンズ清掃で済むならそのまま進行(=普通修理の工賃のみ)、ユニット交換を要する場合は、正式見積を連絡してもらうことにしました(金額次第で進行を考える。中止した場合は正式見積料が発生)。

 結果は、レンズ内清掃だけで済みました。
 (部品代はかからず)工賃だけで済んだのでよかったです。

 例によって、ちょっと脱線させると、今回のような概算見積・進行の進め方が出来るのは、キヤノン幕張の良いところだと思います。事例をあげて詳しく説明しませんが、サービス受付拠点によって対応にバラツキがあります。当方が幕張と直接やり取りするのは、こういうところに理由があります。
 EFの28/1.8には、俗称 前期型と後期型があります。光学系・モーター等の主要部品は変わっていません。たぶん。
 おそらく2008年頃にラインチェンジして、後期型はAF/MF切替スイッチが近年の形状に変更(意図しない誤切替え防止の形状)、距離窓~マウント側に段差があるようになったのが、その違いです。
 たぶん外装部品だけの変更だと思われますので、当方の前期型を、後期型のAF/MF切替スイッチに換装することは出来ると思われます。今回は普通修理でしたので、部品代を出せば同一工賃内で改造出来たと思われますが、使用頻度の低いレンズのですので、今回はしませんでした。
 それにしても、なんで、このレンズだけ、ラインチェンジしてるのでしょう?(スイッチの共通部品化による)原価低減が目的のように感じられるのですが、似たスイッチの85/1.8などは変更になっておりませぬ。28/1.8と85/1.8じゃ、後者の方が出る数は多いと思われ、それなら原価低減効果も高い筈なんですが?それともアタシが知らないだけ?

●参考リンク
・EF28mm F1.8 USM 機種別費用詳細
https://repair.canon.jp/sc/html/ScxbEEstimateLst.jsp?i_grp=0027&i_model=EF28-18U&i_method=03
・キヤノンの“モードダイヤル改造サービス”を体験
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20110121_417067.html
●関連リンク
・今年の定期点検(2014年)(2014.12.26)
http://rainbow55.exblog.jp/23467724/
・EF70-200mm F4 IS USM ベストピント調整(2014.12.27)
http://rainbow55.exblog.jp/23472067/
by rainbow-5 | 2014-12-28 23:31 | 機材・道具


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