ベストピント調整の方法(2015年版)
 2008年に書いた記事のリライトです。
 前回の記事以降の当方の実験や経験、状況の変化、新情報などで、書き直しました。

 この記事は、キヤノンがEOSシステムで行っている作業の記録であり、ユーザー自身がボディに内蔵されているAFマイクロアジャストメント機能を使って調整する方法について書いたものでありません。



---

 以下の内容は,これまでにキヤノンサービスでAF調整(=ベストピント調整≒ピント精度調整)して貰った時,当方が主にキヤノンの修理担当者や窓口担当から得た情報になります。(一部、紙媒体雑誌等に載ったメーカー見解もある)

●調整の流れ
 まず,サービスが持っている基準レンズをボディに装着して,調整を行う。
 調整後のボディと各レンズを装着して生じるピントのズレは,ボディにレンズを装着して調整する。
 従って、ボディ・レンズ共々調整に出した方が精度は良くなる。(ボディ単品、レンズ単品で調整に出した場合、最良の結果になるとは限らない)

●ボディ側の調整
 まず、ハードを点検して、各種基準値に収まっているかを非分解で検査する。
 具体的には、メインミラー→AFセンサーに至る光路上に物理的な問題がないか?フランジバック等は所定の寸法に収まっているか?などを検査する。
 この段階で問題が見つかれば、ベストピント調整でなく、普通修理となる。ベストピント調整は非分解でソフトウェアによる調整のみであるが、例えばフランジバックの調整はボディを分解しないと行うことが出来ないため。
 通常は,キヤノン基準値の範囲内に収まっていることが多い。(当方のこれまでの経験ではこの段階で普通修理になったことは、まだない)

 次は,サービスが持っている基準レンズ(単焦点レンズ)を客のボディに装着して、ソフトウェアで全AFフレームでピントが出るように調整する。

●レンズ側の調整
 レンズもまずは、ハードを点検して、各種基準値に収まっているか非分解で検査する。
 具体的には,レンズの位置検出部分や片ボケ等の有無を検査する。
 この段階で問題が見つかれば、ベストピント調整でなく、普通修理となるのはボディと同じ。
 使えていればキヤノン基準値の範囲内に収まっていることが多い。(当方は何回も「片ボケの疑いあり」と依頼したことがあるがキヤノン基準値を満たさず普通修理になったのは一回しかない)

 次は,調整済みの客のボディに客のレンズを装着して、ソフトウェアでピントが出るように調整する。
 検査・調整は、通常、AFフレームの中央部のみ(ハードを検査して片ボケ等がないのだから中央部が合っていれば全AFフレームで合う筈)。この場合、調整後の値はレンズ側のROMへ書き込む。
 ズームレンズの場合、焦点距離の両端だけで検査・調整し、ズーム中間域は調整しない(調整出来ない)。(但し、設計が古いレンズでは調整ポイントが一点のみの場合があり、その場合は両端での調整はできない)

 キヤノンのベストピント調整とは、ボディもレンズもすべて非分解であり(PCを使った)ソフトウェアだけの調整となる。作業イメージはシグマのUSB DOCKによるピント調整と同じと考えて良い。

・参考↓
http://cweb.canon.jp/ef/special/lens/technology/ef/index.html#05

●検査条件
・光源
 太陽光相当=タングステン+ブルーフィルター→5000K程度
・撮影距離
 焦点距離の50倍(客の要望で指定出来る場合あり)
・絞り値
 開放(客の要望で指定出来る場合あり)
・テストチャート
 一例↓
http://uploads.units.se/extrabilder65569_large.jpg
 サイズ違いで何種類もある模様。同様に判定用スケールも数種ある。

●その他
・検査用光源
 タングステンに準じた調整も可能。作業依頼時にその旨を申し出る。
・AFフレームの外側の調整
 レンズの調整は、中央部しかやらないので、外側もやって欲しい場合は明確に指示する。(但し、長納期になる場合が多い)
・許容錯乱円
 EFの最小錯乱円は0.035mm
 (キヤノン発行の紙媒体 EF LENS WORKに書いてある。EF LENS WORKをWebへ転載した筈のキヤノンWebサイトの用語解説には数値は載っていない)
・EFのフランジバックは44mm
http://cweb.canon.jp/e-support/faq/answer/eosd/8817-1.html
 当然、公差はある。公差のプラス側いっぱい、マイナス側いっぱいであれば、フランジバックが原因で片ボケが起きることもあり得る。
・「AFフレームは,真ん中だけを使って欲しい」
 サービス氏のお言葉。
 そりゃ(客が何も言わなければ)真ん中しか検査していないのだから、外側で合うのは偶然だな。
・「AF駆動時,モーメントでピントが思ったところで止まらないこともある」
 サービス氏のお言葉。
 最近の高いレンズには、ブレーキも付いているらしい。
・「基準値をかすりでもしていれば合格」
 サービス氏のお言葉。
 組み立て精度の公差の積み重ねが、ピントに影響してくることがあると思うのだが?
 ユーザーが片ボケと感じても、キヤノン基準値の範囲内ならキヤノンとしては片ボケと認めないことが多い。
・ピント調整の難しいもの
 短焦点よりズームが難しい。
 F値が暗いレンズより大口径レンズの方が難しい。
 広角レンズの方が難しい。
 よって,難易度が一番高いのは,F2.8の広角ズームとサービス氏は言ってた。
・実写した画像データを添付して調整依頼を行う
 「そのようなものはいらない」サービスの窓口担当の一部にはそういうのがいる。
 ところが修理担当者と話をすると、画像データを見たがることが多い。レンズや絞り値はExifに記録されるが、撮影距離は記録がないので、画像では判断できない。撮影距離もわかるようにしておいた方がよい。(画像の中に映し込む、別途メモを添付する等々)
 はっきり言われたことはないが、修理担当者が客の画像データを見たがるのは、客の好みや厳しさの度合いを知りたいらしい(ピントの位置も解像度重視でみた場合、コントラスト重視でみた場合、それぞれ微妙に異なる)。前ピンである証拠を見せろ、というわけではないようだ。

●感想とか
 以下の話は,当方の感想文みたいなもの。(キヤノンで聞いた話ではない)

・ボディだけで調整してしまうと、調整前にレンズによって,ピントが合う・合わなかった場合、調整後は,どのレンズも合わなくなってしまう可能性がある。ボディを変えたら手持ち全レンズと共々調整に出すのが最良だと思っている。

・キヤノン検査条件
 光源は5000Kとか、撮影距離は焦点距離の50倍とか、そういうのは、今はサービスでは教えてくれない。以前と比べると箝口令が引かれている。
 これらの条件等は、2008年頃までのAF調整ではサービスが教えてくれたのだが?
 (昨年公開となった)キヤノン修理工場のビデオでも、周りの感じからAF調整の光源は5000K程度と推察できるのに「お答えできません」。今さら、隠しても仕方ないと思うのだが?
 だから、今となって「キヤノンは教えてくれない。検査条件の情報入手元を教えろ」と言われても、以前、教えてもらったこと、としか言い様がない。あっちの態度が変わっただけ。

・「L玉はピントがいいはず」
 これ↑は,ない。
 ボディはL玉が付いていることをわからないから(笑
 AFの動作原理からしても,L玉の方がAFが合うというのも考えられん。
 そもそもメーカーカタログにだって,L玉は「蛍石をはじめとする特殊光学材料を採用した贅沢な光学設計がその特徴」とあるぐらい。L玉が特別なピント精度を持っているとは思えない。
 ただ、定価で50万を超える望遠になると、さすがのキヤノンもそうそういい加減にはやっていないようで、一発でピントは合うようになる。当方の想像では、組み立て精度を高めているからのような気がする。

・「精度」と「ズレ」いうターム。
 厳密に言えば,似て非なるもの。タームとしてみれば,ピントがAFフレームにこないのは「ズレ」だわね。
 (調整とかは関係なしに)精度自体は,高いと思われる。

・被写界深度関連の用語↓
http://cweb.canon.jp/ef/special/lens/dictionary/ha/index.html#04

・経年変化
 落下等のショックを別とすれば、ピント自体が使っているうちに狂ってくるのは考えにくいと感じている。
 ただ、AF制御に関わる部品は、長いうちには消耗していくだろうから、それらも含めれば経年変化で(片ボケ等も含めて)ピントが狂うことはあるとも言える。
 具体的にはレンズ側ならAFモーター、コロの摩耗、ボディ側ならミラーボックスなど。

・AFマイクロアジャストメント機能
 全レンズ一律調整は,メーカー調整のボディ側調整に、ほぼ同じ、
 レンズごとに調整は,メーカー調整のレンズ側調整に、ほぼ同じ。(但し、データの格納場所はボディ側になる)
 これだけみるとAFマイクロアジャストメント機能は、メーカー調整と同じと思えるが、細かな違いがあり、結果的にメーカー調整の方が精度は上がるらしい。
 AFマイクロアジャストメント機能の全レンズ一律調整は、AFフレームごとに設定することは出来ない。メーカー調整では、AFフレームごとに設定する。
 AFマイクロアジャストメント機能のレンズごとに調整も,AFフレームごとに設定することは出来ない。メーカー調整では、AFフレームごとに設定することも可能。(但し、この場合はボディへの登録となる)
 キヤノン見解としては、ピントのズレを解消することを目的としてAFマイクロアジャストメント機能を使った場合で、調整量が±5以上となるならメーカー調整に出して欲しいとしている。当方の経験では、±5未満というのは、わずかなズレであり、世間一般で「ピントが合わない」というのは、±5以上が多いと思う。
 当方の推察では、AFマイクロアジャストメント機能は元々レンズにあるAF補正量を書き換えているのではなくて、AF補正量をさらに補正するものと考えている。AF補正量は距離によって変わるので、単純補正であるAFマイクロアジャストメント値は、量が多くなると誤差が生じやすくなると推察している。それ以外にもAFセンサーの調整ポイントはいろいろあるようだ。従って、最良にしたいならメーカーが言っているのだから±5以上ならメーカー調整に出した方が間違いないと思う。

 AFマイクロアジャストメント機能の本来用途とは違うが、片ボケなどの検査に使える場合もある。
 自分でAFマイクロアジャストメント機能を使って、左端・中央部・右端のAFフレームで調整をしたら、アジャスト量 左:-5 中:+5 右:+10でジャスピンになったとする。このようにAFフレーム毎に一定の傾向を持っている場合、片ボケの可能性がある。
 今のAFマイクロアジャストメント機能は、ズームレンズの場合、ワイド側/テレ側で別々に調整することが出来る。ワイド側/テレ側の値が異なる場合、中間域の焦点距離は、直線的線引きで調整量が割り振られることになる。24-105mmズームレンズで、自分で調整してみたら、このよう↓になったとする。
・105ミリ ±0
・70ミリ ±0
・50ミリ +5
・35ミリ +7
・28ミリ +8
・24ミリ +8
 これで、単純にワイド側+8、テレ側 ±0にすると、28mmや70mmで微妙にピントが外れることになる。深度や撮影距離の兼ね合いもあるので、すべてがピンボケにはならないが、中間域は直線的に割り当てられることを見越して、例えば、ワイド側+12、テレ側 -3とした方が良いこともある。この程度のアジャスト量の違いなら、まだいい方で、もっと激しく中間域がズレたり、でこぼこ状態になることもある。そういう場合は、一回サービスに診てもらった方がいいと思う。(分解を伴う調整で改善されることもあるし、一部のレンズユニット交換で直ることもある)

 (当方が知る限りでは)オリンパスのAF微調整機能は、レンズごとの測距点別にユーザー自身で調整出来るようになっている。
 キヤノンでは、今のところAFフレーム毎のユーザーによる調整は出来ず、それはメーカー調整だけで行うようになっている。キヤノンのAFマイクロアジャストメント機能も、最初は、ズームレンズの両端で調整することが出来なかったが、後になって、ユーザー側でも調整できるようになったので、AFフレーム毎の調整も、今後出来るようになるかもしれない。(もっとも、オリンパスとキヤノンでは測距点の数が違いすぎるが)

・レンズメーカー
 シグマの場合、調整は(レンズ・ボディのセットで預けても)AFフレームの真ん中しかやらない。(この場合、調整量はレンズ側に書き込む)
 中央部以外のAFフレームのピントを検査することは出来ても、調整量はボディ側に書き込むことになるので、レンズメーカーとしては自社製でないボディに書き込み事はやれない。現状では、この点は検査・調整してもらうAFフレームを固定化するとか、外側のAFフレームを使わないとか、ユーザー側の運用で工夫するしかないように思える(アイデアレベルとしては合わせ技も考えられるのだが、まだ検討段階)。このような点に納得が行かないなら、社外品レンズはAFで使わない、純正レンズだけにするしかないと思う。

・古いボディやレンズで(故障修理の)アフターサービス期間を終了していても、ベストピント調整は出来る
 故障修理に期限を設けているのは、補修用部品の保有期間を設けているため。
 ベストピント調整は、通常、部品交換をしないソフトウェア調整だけなので、故障修理受付が終わっている古いボディやレンズでも、調整はやってもらえる。(但し、非分解検査で部品交換が必要になった場合は別)

・調整体制
 キヤノンは、なにをしようと、どれだろうと、ピント調整の類いは、すべて預かり修理扱いになる。
 サービスセンターは窓口業務だけであり、ボディ・レンズ共々、検査・調整作業は修理工場(幕張・中之島・大分)で行う。幕張と中之島は、修理窓口を併設しているが、それでも預かり修理になる。
 キヤノンがそうだから、他社も同じだと思い込んでいたが、ニコンは(新宿などの)サービスステーションでも(全部ではないが)一部AF調整もやっているらしい(即日仕上がり)。従って、点検のみも受け付けているらしい。ペンタも同様らしい。ソニーもAF点検だけならサービスステーションの即日仕上がりらしい(調整はすべて預かり修理扱い)。
 キヤノンはサービスセンターで(AFの)点検すらやってくれない。点検はやってくれないから、ピントのテストは自分でやるものだと思っていたが、それはキヤノンユーザーだけのようだ。
 よそだったら、あの面倒な作業(撮影+判定作業)をやらなくて済むのか?

・距離感
 被写界深度は、近接撮影だと浅くなるので、ピント合わせもシビアになる。
 キヤノンの検査は焦点距離の50倍で、50mmレンズなら2.5m、200mmレンズなら10mが検査用撮影距離となる。この距離感なら深度も深く、AFのズレが表面化することはあまりないと思われる。
 この件に関するメーカー見解↓
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/longterm/2008/05/14/8469.html
 ニコンだけど。
> 至近距離で新聞紙や定規を撮影して調整される方がいらっしゃいますが、
> そのような調整方法は誤差が大きくかえってピントが外れることが
> 多いためおすすめしません

 全文を読めばわかることだが、ここでの問題点は2つ。撮影距離が短いこととターゲットに細かなものがあること。
 自分でピントを確認するテストは最短付近だが、実際に撮るものは最短付近でない。というなら、テストにあまり意味があるとは思えない。自分が比較的よく使う距離感でテストするのがいいと当方は思う。(自分がよく使うのがキヤノン検査値と同じようならそれでいいのではないか)

・焦点の移動
 絞っていくとピントは動く。
 比較的最近では、EF50/1.2で騒ぎになった。EF24-70/4 ISでも至近距離では、起きているみたい。
 当方の実験ではEF85/1.8でも起きる(最短は0.85m。撮影距離1m弱)。但し、EF85/1.8の場合、絞るにつれてどんどん後ピンになっていくが、深度も深くなっていき、その中で吸収されてしまうので、問題が表面化することはないと考える。EF50/1.4でも起きる(最短は0.45m。撮影距離0.5m強)。こちらの場合は、距離が距離なので絞っても深度で吸収出来なかった。距離を変えれば、結果も違ってくるだろう。
 回避策は、よく使う絞り値で固定化する。開放ならそれで良い。EF50/1.4で、f2をよく使って至近距離でよく撮るというなら、その旨をキヤノンのサービスに伝えて、ベストピント調整をして貰うことが出来る。

・縦位置にするとピントが変わる?
 人物をよく撮る人は、念のため、縦位置のテストもやった方がよいかもしれない。キヤノンの場合は。
 テストは横位置で、本番は縦位置?それじゃ、テストがテストになっていないかも?
 ピントはともかく、縦位置にすると画質が悪くなるレンズはあるにはある。

・ベストピント調整は前ピン傾向
 当方の経験及び周りの話から、キヤノンのAF調整は前ピンにしたがると思っている。
 要は、客の考えるジャスピンとキヤノンの基準との間にもズレがあるようだ。
 これは、AF制御のロジックが前側に合わせようとするとか、手前側にするクセを持っているとか、そういう次元の話ではなくて、計測結果として純粋に前ピンになるという事。
 被写界深度とは、前側被写界深度+後側被写界深度=被写界深度であり、おおむね1/3と2/3となる。被写界深度全体でみた場合、その中心は、前側から見た時、1/3辺りということになり、1/2で見た時とは異なる。だから見方によって見解が違うこともあり得るが、キヤノンの前ピンというのは、そんな微妙は話ではなく(客の立場では)明らかな前ピンに感じられる。
 キヤノンのサービスが前ピンにしていることを認めるなら、その理由も聞けるが、基準値が前ピンであることを認めようとはしないから理由は教えてくれない。
 1回目のベストピント調整結果を当方がテストして再調整に出すと、サービスは「基準値の範囲内でしたが、ご指摘の通り、少し前ピン傾向がありましたので、出来るだけ中心で調整しました」とか言ったりする。
 前ピンにしたがる理由は、あれこれ想像は出来るが、想像でしかない。前ピンにすると、どんなご利益があるんだろう?知っている人がいるなら、教えて欲しい。

・2台目のボディは調整出来ない
 通常の処理の流れで行くと、1台目のボディと複数のレンズは、実機にて調整できるが、1台目のボディに合わせてレンズを調整して、補正値をレンズに書き込んでしまうので、そのセットの中で2台目のボディを調整しようと思っても、調整がしづらい。2台目もきちんと調整するとなると、どれを基準として、どの調整値を、どっちに書き込むか?そういう段取りの必要が出てくる。
 一部のサービス窓口では、そういうのが面倒臭いからか?「2台目のボディは(レンズに合わせて)調整出来ない」とか、そういうことを言っているとのこと。

・面倒なのは標準ズーム?
 当方の経験の範囲内では、単焦点レンズで手こずったことはない。面倒なのはズームの方。これは理解の範疇。
 70-200mmは、F2.8・F4、 ISなし・ありで4本付き合ったが、どの場合も一定の傾向を示し、中間域の差もわずかで、AFフレームによる差も少なかった印象がある。あれはAFマイクロアジャストメント機能でも調整できる。
 EF24-70/2.8 I型は、たしか4回ぐらいメーカー調整をやったが、結局ダメでピントが理由で手放した。EF24-105/4 ISは(ピントとは別の)故障修理前は無問題だったが、修理後、不調となった。広角域から望遠域をカバーする標準ズームの方がややこしいのか?と思ってしまう。28-300mmのような高倍率ズームは使ったことがないが、どうなのだろうか?F値が暗いから多少のズレは表面化しないのだろうか?
 面倒なことになるパターン↓
 ズーム両端は合うが中間域が合わない(キヤノンの検査・調整はズーム両端だけであり中間域は検査していない)
 一定の傾向を持っていない(ジャスピン・わずかに前ピン・かなり前ピン・少し後ピン・けっこう後ピンが混在する)
 AFフレームによってズレ量が異なる(中央部:前ピン 左端:ジャスピン 右端:後ピンなど)
 当方の推察ではハード的な精度が不十分だとこのようなことが起きるのではないか?と勝手に思っている。キヤノンは「基準値の範囲内」というが、どこが、どうなっているのか、教えてくれないから、どうにも納得がいかない。

・(望遠の)動体予測は別物
 これを読んでいるとキヤノンのAFは、しょーもないように感じられるが、得意な分野がひとつだけある。動体予測。
 これも当方の経験値の範囲だけとなるが、動体予測を使う場合は、キヤノン調整値のままで、結果オーライ。
 キヤノンに再調整をやらせたり、AFマイクロアジャストメントで調整しない方が良い。キヤノンがやった調整をそのまま信じて使えば、動体予測だとピントが合う。手持ちのすべてのレンズで比較したわけではないが、100-400、300、500では、そういうことになっている。
f0158244_19373631.jpg
 これ↑は、国内自動車レース(2013年のSuperGT)の本職さん達。これを見る限り、EFばかり。
 キヤノンの場合、高速移動している物体を望遠レンズで撮るとピントが合うのに、目の前、1、2メートルで、じっとしているものにピントが合わない。どうして、そうなってしまうのか?理解不能。
・EOS Kiss X8i「時間よ止まれ!」篇 30秒 吉瀬美智子出演【キヤノン公式】
https://www.youtube.com/watch?v=vRc-DJ16g-g
 第一声は「ピンボケしたら、どうしよう」
 これって、自嘲ネタ?
 わかっているじゃん>キヤノン
 運動会の看板がある校門で、じっとしている子供を撮ったらピンボケだったのかしら?でも、大丈夫。吉瀬さん、動体予測はピントが合うんです。

・しょせんは千円(保証期間切れ・税別・送料別)のベストピント調整だから、大きな期待は無理ってことか?
 以前、人から聞いた話ではペンタにAF調整を頼んだら普通修理並(8千円)の料金がかかった。ニコンは(ソフトウェア調整なら)4千円ぐらいらしい。
 金額だけをみるとキヤノンの千円というのは(比べれば)安いと思ってしまうが、中味も値段に応じて(レンズは真ん中しか診ないとか)手抜き感満点。キヤノンより他社が高いのは、作業内容が違うからであり、よそは作業内容に応じて高いのだろう。
 手抜きは、キヤノンの社風だから今さら驚きもしないが、甘々の基準値とか、ハード調整はしないとか(少しは高くなってもいいので)そういう面で別立てのサービスメニューを用意して欲しいところ。でも、そんなのやらないだろうな。きっと。


※お断り
 この記事の内容はキヤノンにおける当方の経験に基いています。キヤノン以外(特にニコン)では(理論的なことはともかく)実際の検査方法等に違いがあるらしいので、各々のメーカーのサービス窓口等へ訊いてもらうのが間違いないです。(例 ニコンには簡易点検と精密点検があるらしい。レンズの精密点検では全測距点検査・調整らしい。レンズの精密点検で規格外となった場合は分解・再組立からやり直すらしい。焦点移動の程度を把握しており開放では規格内前ピンで調整することもあるらしい(=絞ってジャスピン)。ズーム中間値で調整出来るレンズもあるらしい。)

■自分でAFマイクロアジャストメント(AF微調整)をする方法は、こちら↓のリンクを参考にしてください。
・デジタル一眼カメラのオートフォーカスのピントを自力で補正できる「Spyder Lenscal」
http://gigazine.net/news/20130821-spyder-lenscal/
>ピントのズレは特に見られませんでした。さすがNikon!
 ...(無言)
・自分で出来る!カメラのピントを微調整する方法。[AFマイクロアジャストメント]
http://photo-studio9.com/af_microadjustment/
> どちらも+15に設定しました。
 さすがCanon!しっかり前ピン(笑
 それにしても、+15とは大きいな。

■関連リンク
・ピントが合わない!?(2011.7.2)
http://rainbow55.exblog.jp/16199442
・ベストピント調整の方法(2008.7.26)
http://rainbow55.exblog.jp/8707365
[PR]
by rainbow-5 | 2015-05-21 21:00 | AFピント関連 | Comments(0)


<< スーパー耐久シリーズ 2015... シグマ対キヤノン 修理工場対決 >>