EOS 7D MarkIIを使ってみて
f0158244_21323532.jpg シグマ150-600/5-6.3Sのために新調したボディです。
 もちろん、APS-Cで望遠系に有利になることを期待しての購入でした。
 比較的新しいモデルなので、相応に進化しているのは体感できました。



 買った時の経緯や購入検討のことは、以前書きましたので関心のある方は、文末のリンクを見てください。

 新機材でまずチェックするのがピント。
 このボディで使うレンズは限定して、他のボディと共用しない運用にしています。
 というのは、EOS Digitalでは、別々のボディでレンズのAFを合わせようとすると、かなりの手間になるからです。そういう面倒なことを避けるために、ボディとレンズの組合せを原則一種にしており、シグマ150-600/5-6.3S・シグマ17-70/2.8-4C・EF50/1.4・EF70-200/4 ISの4本だけで使っています。
・150-600/5-6.3S
 メインレンズとなる150-600/5-6.3Sは、ボディ・レンズ共々 メーカーでのAF調整なしで(当方のAFテストでは)ジャスピンとなりましたので、ボディのAF調整をメーカーに頼むことはしておりません。
・17-70/2.8-4C
 AFテストはいろいろやりましたが、今のところ、7D MK2のAFマイクロアジャストメント機能を使うことによりピントを得ることが出来ています。
 メーカーでのAF調整は行っておりません。
・EF50/1.4
 これも、7D MK2のAFマイクロアジャストメント機能を使っています。ただ、チャートによるピントテスト、実環境でのテストのどちらもあまり良いピントが得られておりません(当たり外れのバラツキが激しい)。シーズンオフに修理業者によるAF調整に出したいと考えています。
・EF70-200/4 IS
 このレンズだけは別のボディと共用しており、7D MK2のAFマイクロアジャストメント機能で良好なピントを得ることが出来ています。
 他のレンズも持っていますが、AFのテストが手間でやってません。APS-Cで焦点距離の表記と画角の印象が異なることもあり、この4本でいいや、と思っています。

 AF関係では、APS-CのためAFフレームが外側寄りにもあるのがいいです。
 光学特性の関係上、AFセンサーを配置できる物理的な箇所は限定されます。EOSシステムは、すべてのEFレンズ(=ものすごく古いレンズも含む)との完全な互換性を有しているので、なおさらです。ことAFに限れば、ニコンは古いAFレンズを互換性で切り捨てて、比較的新しいAFレンズだけを相手にしているので、現時点においては設計上有利な点があると思われます。キヤノンは古いレンズも考慮しているので、その点においては設計上の制約を受けています。このためキヤノンでは新旧のレンズをグループ分けをして、外周側のAFフレームに制約を加えるレンズ、AFフレームのエリアを広げられるレンズの区分けをしています。
 そういう工夫はしていますが、それでもフルサイズ機ですと外側のAFフレームでも中心寄りになってしまうものですが、物理的に同じAFセンサー配置でもAPS-Cなら相対的に外側寄りになってくれます。
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 モーターショーのターンテーブルですが、この構図でも顔にAFフレームを乗せることが出来ています。フルサイズ機で、この構図で、顔にAFフレームを乗せるのは無理と思われます。動きは遅いとはいえターンテーブルでモデルは動いており(この構図だったら)AFフレームが乗っていないとピントは甘くなったと思われます。
 ただ、65点のAFフレームは多すぎ。以前の45点でも多かったほどで、選択AFフレームは21点にして使っています。

 測距エリア選択は、撮るもので変えています。
・ヒコーキ   領域拡大もしくはゾーン
・自動車レース 1点もしくは領域拡大
・人物     1点
 人物では、顔認識も試してみましたが、識別するまでに若干の時間を要する(計れば1秒程度と思われる)ので、状況次第と感じました。

 当方は、EOS使いの伝統的な親指AFに設定しています。AIサーボAF特性のAFカスタム設定ガイド機能は、次のものをよく使います。(伝統的な親指AFでは常時AIサーボ設定となる)
・ヒコーキ   Case2(障害物が入るときや、被写体がAFフレームから外れやすいとき)
・自動車レース Case4(被写体が急加速/急減速するとき)
・人物     Case1(汎用性の高い基本的な設定)
 被写体追従特性は、粘るに変えています。ヒコーキやレースは、直線的な動きなので、俊敏さがあると意図しない箇所にピントを持っていかれることがあるからです。

 動きものに特化したモデルで、秒間10コマの高速連続撮影が目を引きますが、1D系でも当方は滅多に(シャッターボタン押し放っしの)連続撮影は使いません。
 というのは、本当にいいところは、一つしかなくて、機械任せに撮っても、当たるのは運だからです。高速連続撮影(秒間10コマ)トライアル結果↓
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 プロ氏(特にスポーツ系)は、複数の媒体に別々の写真を提供するという点で、高速連続撮影は売れる写真が増えて意味があると思われます。当方はアマチュアなので、0点か、100点かの世界です。プロ氏とは事情が違います。
 シャッターボタンのストロークは、比較的浅い方です。デジタルになってからのEOSボディは、ストロークを深目にしていると感じており、1Dは半押しが効く範囲で一番浅いシャッターボタンに改造しているのですが、その状態との比較で、7D MK2は、やや深い程度に感じられます(=ノーマル1D系よりは浅い)。おそらくボディの特性に合わせての設計と受け取っています。

 メインレンズの150-600/5-6.3Sは暗いレンズですが、ピントはよく追従してくれます。
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 画像処理を施して鮮明化していますが、現場のファインダーの中は、真っ白白。こんな低コントラストでも車両にピンが来るのですから、人間技を超えています。

 以前のAPS-C機はファインダー倍率が低く、小窓で覗いているような感じでしたが、今では、見かけ上の倍率も上がり、実用域にあると感じました。
 AFフレームの表示は工場出荷時は黒色表示。設定で従来式の赤色表示に変えていますが、周りが明るいところで暗いレンズを付けると赤色の効きが悪くなるように感じられます。今では、ゾーンとか、面で捉えるモードもあるので、昔と違って赤色表示が不向きなこともあるのでしょう。黒色表示をデフォルトにしたのは理解できますが、赤で見えなくなるのはいただけません。仔細なことですが、違和感を感じます。
 細かな事といえば、カメラ設定値をメディアに書き出す機能がありません。調べてみると5D MK3でも出来ず、保存機能はどうも1D系専売のようです。今のカメラは設定項目がたくさんあって、中には一度設定した事を忘れているのもあります。設定値を保全しておけば、なにかあった時に完全に戻すことが出来ます。キヤノン幕張に修理に出すと、なにか起きてくれるので、自分の身は自分で守るためにも、保存機能を付けて欲しいものです。
 1D Xになってショット数、エラー履歴の表示が出来るようになったのですが、これも7D MK2では出来ていません。ボディに記録されている情報を表示するだけなので、これぐらいしても良かった気もします。当方は(7D MK2に限らず)センサークリーニングの際にショット数とエラー履歴の確認を明示的に頼むことが多いです。
 つまらないことですが、内蔵ストロボは不要でしょう。購買層を明確に絞っているわけで、必要とは思えません。

 高感度特性は、褒められたものではありません。
 APS-Cの狭い素子で、2000万画素あるので、素子ピッチが狭いことに起因していると思われます。
 RAW現像前提で、当方にはISO1000ぐらいまでが限度。1600は緊急用、出来れば800程度までにしたいところです。幸い、昼間の屋外で使うための機材としていますので、感度が上げられないのは大きな問題とは考えていません。

 メディアは、7D MK2用としてSDのSanDisk Extreme Plus 80MB/sを新調しています。
 今シーズン使った限りでは、書き込み速度は十分でした。
 当方のテストでは、20コマの連続的撮影の書き込み時間は、約7秒。デジカメWatchにあった記事によれば、同様のテストでレキサー プロフェッショナル1066倍速 CFは 5.5秒となっていました。レキサーのは当方のより倍以上のお値段で、約1.5秒節約。最上位モデルがいいのはわかりますが、お値段も最上位なので、どこまで求めるか?どこまであればいいか?人それぞれの判断になるかと思います。
 カードスロットは2枚あるので、当方は、撮影現場で区切りのよい時にSD→CFへコピーをしてバックアップをしています。それなら同時記録でいいだろう?と思われるかもしれませんが、安いCFなので書き込みが遅く、同時記録では足を引っ張るからです。ま、貧乏人の知恵みたいなのですかね(苦笑

 買ってすぐにわかったのはバッテリー消費量の多さ。
 購入直後のAFテストでは、バッテリー1本当り800枚程度でした。(当方の期待値では1000枚はいけると思っていた。カタログでは約670枚)
 これまでに一番持ちが良かったのは築城航空祭で1200枚ぐらいだったと思います。逆に悪かったのは、東京モーターショーで320枚程度で息絶えたこともありました。どうしてモーターで、これほど差がでたのか?心当たりがないのですが、波があるのはわかってきたので、バッテリーは注意しています。なお、バッテリーは3本で運用していますが、今のところ(1日分としては)これで間に合っています。
 バッテリーの持ちを上げるためにBGグリップを使う手もあるかと思います。ただ、あれを付けてしまうと1D系と似たようなサイズ感になってしまい、コンパクトな機材という特長をスポイルしてしまうので、今のところは考えていません。

 何日か行った東京モーターショーで、1日だけ7D MK2を中心に使ってみました。シグマ17-70/2.8-4Cという小型・軽量なレンズをメインとしたためか、1D MK3+24-105/4 ISと比べると全然、楽でした。開場時間から閉場時間まで場内をたむろしているわけですから、違いが出て当然かもしれません。1Dじゃなくても、7D MK2で十分だな?とも。
 ただ、1Dのようにバッテリーが持たないので(展示会での)完全乗り換えは無理ですけど。
 良くも悪くも、APS-Cの特長が目立っている感じがします。やっぱりAPS-Cの最大のメリットとなる望遠系を使う方でないと、さして意味のないカメラになってしまう気がします。オールラウンド的に使う方は、5Dや6Dの方がいいと思います。

 デジカメWatchにある設定例まとめ↓
・画質(圧縮率)          RAW
・ドライブモード          1枚
・AFモード             AIサーボAF
・測距エリア選択モード       1点・領域拡大
・AFカスタム設定ガイド機能     Case2・Case4
・被写体追従特性          -2
・速度変化に対する追従性      ノーマル
・測距点乗り移り特性        ノーマル
・ピクチャースタイル        スナップショットポートレート
・高感度時のノイズ低減       する
・高輝度側・階調優先        標準
・オートライティングオプティマイザ する
・周辺光量補正           しない
・色収差補正            しない
・歪曲収差補正           しない
 RAW撮りのためピクチャースタイルより下の項目はRAW現像時に調整可能なので、さして気にしていない。

●参考リンク
・Canon EF LENS 写真家7人のSEVEN SENSES
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/efseven/
・EOS 7D Mark IIで結実したキヤノンのメカ&AF技術
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview_dcm/20141120_676592.html
・キヤノン「EOS 7D Mark II」の大進化に迫る
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview/20140930_667620.html
●関連リンク
・EOS 7D MarkII(2015.7.12)
http://rainbow55.exblog.jp/24168188/
・SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sportsを使ってみて(2015.11.28)
http://rainbow55.exblog.jp/24682541/
・SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMを使ってみて(2015.11.21)
http://rainbow55.exblog.jp/24656220/
・Amazonベーシック デジタル一眼レフカメラ用バック ブラック(2015.7.20)
http://rainbow55.exblog.jp/24168467/
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by rainbow-5 | 2015-12-05 21:35 | 機材・道具 | Comments(0)


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