今年の定期点検(2016年 2回目)
 キヤノン機材を保守を目的に修理に出しました。
 以前から年に一回程度、壊れていないけどサービスに診てもらうことをやっております。
 今回は、2016年12月で補修用性能部品の保有期限を迎えるEF70-200mm F2.8L IS USM(I型)。
 この手の作業は毎年1~3月頃にやっているのですが、今回は修理受付が12月で終わってしまうので、いわば2017年分を前倒しで頼んだ様な感じになっています。



 70-200/2.8 IS II型への買い替え予定は、今のところ考えていません。
 70-200/4 ISも持っており、ほとんどの用は、70-200/4 ISで済んでいます。
 解像感とか、性能的なこととなればI型でも70-200/2.8 ISの方が上だと思っていますが、なんせ、デカい、重い。小型軽量で写りも、それほど悪くないEF70-200/4 ISをついつい使っているのが現状です。逆の言い方となれば、持ち歩かなくて済むような現場ならば、70-200/2.8 IS I型を使います。そういう使い方ですので、70-200/2.8 IS II型へ買い替えはしないで、使えるうちは70-200/2.8 IS I型を使ってきた次第です。
 このレンズは、新品購入後、約10年使っており、その間(AF調整以外の)修理等は、一度も行っておりません。2011年に70-200/4 IS購入後は、上記のような使い方となっており稼働率は、それ以前に比べてかなり低くなっています。
 今回は補修用性能部品の保有期限が迫っているので、部品があるうちに予防的な交換を行って延命を図るのが修理の目的です。(実態は修理というより整備に近い)

 今回は、本見積形式(=正式見積形式)。
 70-200/2.8 IS I型を預けて分解し、中の状態を確認した上で、当方の主旨に沿って交換部品の見積もりを出して貰いました。
 キヤノンのサービスメニューには、2016年7月より始まった「あんしんメンテ プレミアム」なるものもがありますが、あんな中途半端な非分解の点検では、今回の目的を達することが出来ないので依頼事項としては各部点検にしています。

 結果は、EMD/IS鏡筒ユニット交換、3群鏡筒ユニット交換となりました。
 ここ10年で、当方が持っているEFで、メカ・電気系で壊れたのは絞りユニットばかりです。従いまして、今回の整備の趣旨からいくと交換対象なるのは妥当なところなのですが、このレンズの場合、ISユニットと一体化しており、部品代が張るのが難点。現状で壊れていないので、迷いましたが、結局、交換しました。
 3群鏡筒ユニットは、くもりが認められて、清掃不可だったため。EFの大三元では、くもりは、よくあることなので、10年も経てば、そんなものかと思います。

 費用の方は5万円超え。高額部品を2個交換すれば、こんな感じになってしまうのは仕方ない所。(キヤノンWebサイトの修理費用をこのレンズで調べると、手ぶれ補正機構不具合= ~61,560円(部品代+工賃。税込。送料別)となっていました)
 このレンズの中古買取相場は8万ぐらい。くもりがあるので、この個体だとマイナスポイントで6万とか5万でしょう。II型の新品は現在22万ぐらいですから、15万以上のぶっ足。使う頻度が低いので(買い替えと比べれば)費用を抑えた今回の部品交換でも、まあまあかと思っています。
 分解を伴う作業でしたので、AF調整が必要になります。今回も、そのため、ボディを同梱して当方のボディに合わせてAF調整をしてもらっています。

 あと、この手の作業というとオーバーホールが思い付きますが、今回は状態を診てもらった上で、オーバーホールは不要という判断になっています。
 今のレンズのオーバーホールというのは、昔の機械式カメラの頃のものとは、作業内容が異なります。昔のオーバーホールは、ほぼ全バラしとなりガラスレンズも一枚ごとにし、絞り羽根までバラしましたが、今はユニット単位までの分解です。
 昔の機械式のライカなどは、1,2年で精度が狂ってしまうので、定期的な点検やオーバーホールをしないと使えなかったものです。今のレンズ・ボディは、故障するまでメンテナンスフリーというのが基本的な考え方だと思います。汚れなど見えるのはともかく、機械的な消耗状況はユニットの中に収まっており中味を見ることが出来ないので判断のしようがありません。機械という括りで見た時、航空機や自動車も条件による定期部品交換や非破壊検査、メンテナンスフリー化を図っておりエンジンでもオーバーホールはやらないのが今では主流です。また電磁絞り機構や手ぶれ補正機構等のユニットまで分解してしまうと再組み立て後の検査に必要な試験機を各修理工場に配置する必要があり、現実的でないと考えます。写りに影響しないチリまで取り除きたいなら別ですが、今のレンズではオーバーホールは必要ないと思いますし、サービスの窓口氏もそんな感じの話の流れになっています。

 手持ち機材で今回と同じように修理期限を迎えるのは100-400/4.5-5.6 I型で2021年8月になります。
 100-400は、もしかしたらII型に買い替えるかもしれないので、修理期限直前の整備はしないかもしれません。まだ5年先なので、どうかわかりません。
 キヤノンの修理では、まだ企んでいることが残っているようなので、その前に比較的高額な修理を済ませることが出来たのは良かったかもしれません。

 70-200/2.8 IS I型とは別件になりますが、最近の一部のレンズの中には、レンズ側の電子接点ブロックが単品で部品設定されていないものがあるそうです。そのため、接点ブロックが摩耗した時は、接点ブロックが接続している基板(通常、メイン基板となる)ユニットごと丸交換になるそうです。
 このようなユニット化は今に始まったことではなく、2000年ぐらいから顕著化していますが、消耗部品である接点ブロックまでユニットに飲み込まれたのは、ちょっとなぁ~。
 見方によっては接点が過摩耗になるまで長いことレンズを使うユーザーは少数派でしょうから仕方ないところでもあります。
 ちなみに今回の70-200/2.8 IS I型の接点ブロックは単品設定されており、かつ専用品でなく他機種との共用部品になっていますので、今後も当面の間は交換可能になっています。

●関連リンク
・今年の定期点検(2016年) (2016.2.21)
http://rainbow55.exblog.jp/24919744/
・今年の定期点検(2014年) (2014.12.26)
http://rainbow55.exblog.jp/23467724/
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by rainbow-5 | 2016-12-10 19:13 | 機材・道具 | Comments(0)


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