SIGMA 50mm F1.4 DG HSMを使ってみて
f0158244_19421322.jpg 50mm F1.4 DG HSM | Art A014 [キヤノン用]という長い名前。
 買ったのは2014年の秋。
 ピントの問題の解決に手間取って、ちゃんと使えるようになったのは2016年になってからでした。
 本格的に約1年使ってみての記録です。



 まずは、サイズ感。
 シグマの50ミリは、旧型となるAF 50mm F1.4 EX DG HSMも持っています。旧型はフィルター径77ミリ、重さ505g。EF50/1.4と比べると2回りぐらい大きく、EF50/1.2と似たようなサイズ感でしたが、Aレンズとなった後継機は、さらに大きく、重くなって、フィルム時代のブローニー用レンズのようになってしまいました。
 このため、持ち歩くような撮り方では使っておらず、移動がない(主にスタジオ系)モデル撮影会でしか使っておりません。
 移動がある撮影では、旧型のシグマ50mmを使っています。従いまして、当方には旧型には旧型の意味があります。

 AFのピントは、七転八倒しました。
 このレンズのピントの確認をしている最中にボディの方の修理があって、これによりボディ側のAF再調整をやりましたので、それ以前のデータが一旦、白紙に。
 USB DOCKがありますので、当初、USB DOCKを使ってのピント調整を試みましたが、本番環境で前ピン多発となり撃沈。
 メーカーでのAF調整は、2回行いました。
 結論としては(USB DOCKのピント調整機能は使わず)ボディのAFマイクロアジャストメント機能を使って、おおむねピントが得られるようにしています。

 当方の個体では、横構図と縦構図でピントの位置が異なっています。
 また、AFフレームによっても、ピントの位置が異なっています。この件は、純正レンズならボディメーカーでのAF調整で対処可能ですが、社外品となるシグマレンズではレンズメーカーでは対処出来ないので、ユーザー側の運用で回避するのが現実解だと思っています。
 このような事情により、次のAFマイクロアジャストメント値を決めています。
・横構図 AFフレーム真ん中
・横構図 AFフレーム外端(左右)
・縦構図 AFフレーム真ん中
・縦構図 AFフレーム外端(右)
 外端のAFフレームでのアジャストメント値も左右で異なっています。真ん中を基準とした場合、右端は少し前ピン、左端はさらに前ピンとなります。
 普段は、縦構図 AFフレーム右端での使用がほとんどですが、横構図にする時は、絞り値等を勘案した上で、必要と判断したら、現場でアジャストメント値の設定変更を行っています。
 実際には、撮影距離でもピントは変わってしまい、おおむね1m以内、1~3m程度、3m程度以上で、ピントの傾向が異なります(距離が離れるほど前ピン傾向が強くなっていく)。当方はほとんどの場合、1~2m程度で撮っていますので、アジャストメント値は、この撮影距離で合わせています。
 なお、いわゆるフォーカスシフトは、実害が出るほどひどくないと判断しております。(絞ればピントのピークは動くが深度で吸収されてしまう)

 (レンズ側の)シグマでのAF調整は、横構図 中央部のみでしか出来ません。当方のAFテストでは、この場合、わずかに後ピン、点数換算値=80点(100点満点)でしたので、シグマでのAF調整は、出来ることは、やってくれたと受け取っています。
 (メーカーにおける)中央部以外のAFフレームを使ったAF調整は、調整値をボディ側に書き込む必要があり、シグマがキヤノン製ボディに書き込むことは出来ないので(キヤノンボディでは)この件は、純正レンズだけの特権ということになります。

 以上のような事情からレンズ用のUSB DOCKは使わずに、ボディ側のAFマイクロアジャストメント機能でピント調整をしている次第です。
 USB DOCKを買った時は、ユーザー自身が、いろいろ細かく設定可能となっており、これでピント問題は解消と思ったものですが、現場での運用も勘案すると、USB DOCKだけでなく、AFマイクロアジャストメント機能も利用価値ありと考え直しました。
 
 このように書くと、縦横やAFフレームでピントは、前へ行ったり、後へ行ったり大暴れのように感じられるかもしれませんが、それほど大きなものではなく、各アジャストメント値は、+5~-3の範囲内で収まっています。実写検証は行っていませんが、おそらくF2.8以上に絞れば実用上はアジャストメントなしでOKのように感じられます。開放付近で使うのを前提としたので、このような面倒なことになってしまっただけのことです。
 なお、シグマの旧50ミリは、AFのピントがバラつきが激しいのですが、このAレンズは、あれほどのバラつきはなく、改善されています。

 写りの方は、デジタル受けを狙った感の印象が残ります。
 パソコン画面で100%等倍表示をした時の解像感は、際立っています。アウトフォーカス部の色収差は、開放でも、ほんのわずかしか起きません。見ていて、気持ちがいいです。
 この方向感の方が買ってくれる人は多いと思われますが、これがすべてか?となると、別問題。EF50/1.4なんて、解像感は及ばず、フリンジは当たり前、1.3倍の1D系で使っても周辺落ちと、まるでAFが使えるロシアンみたいなレンズですが、それはそれで面白味があるってもんです。

 ここまで来たら、今度出た85mm Aレンズも使ってみたいと思いますが、それはフルサイズ機を手に入れた時の楽しみに残しておきたいと思います。

 最近は(モデル撮影会の場合)ネットに載せる写真は面倒な手続き等があったりして、貼れる写真が限られます。AF動作確認の時の↓
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 1D Mk3 50mm F1.4 DG HSM | Art A014 絞り開放 RAW DPP4 ピクチャースタイル:スタンダード
 このサイズでは、細かくはさっぱりわかりませんが、ピンは左目だけ。


●関連リンク
・今年の新兵器(2009.7.18)
http://rainbow55.exblog.jp/11550932/
・SIGMA 50mm F1.4 DG HSM A014(2014.9.23)
http://rainbow55.exblog.jp/22986161/

●資料
 SIGMA Optimization Pro ピント調整画面(Windows)
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by rainbow-5 | 2017-01-21 19:42 | 機材・道具 | Comments(0)


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