カラーでもやった,PX-5600ペーパートライアルのモノクロ版でございます。
モノクロの味わいが,わかる程の目を持っているわけじゃないのですがね。 よい紙を探すというより,紙で,どれぐらい差が出るのか?そういう自分の興味だったりしますです。ハイ。 試したのは,エプソン写真用紙<光沢>,エプソン 写真用紙<絹目調>,エプソン フォトマット紙/顔料専用,エプソン Velvet Fine Art Paper,GEKKO ブルー・ラベル,レッド・ラベル,グリーン・ラベル,ブラック・ラベル,富士フイルム 画彩 写真仕上げPro モノクロ 微光沢 厚手(顔料専用)の9種。 GEKKOの4種は,今回のモニターに際してエプソンさんを介して貰った物です。先週末,届きました。 送られてきたのは,ブルー・ラベル~ブラック・ラベルの4種が,A4で各2枚入っているパッケージで「GEKKO・コレクション」と書いてあります。POSバーコードがあるので,販促品ではなく,市販品だと思いましたが「月光って,A4あったっけ?」。昨年(2007年)のフォトエキスポで,四切/六切は出すけど,A4を出さないので,かえって記憶に残っていたのです。調べてみると,新商品でした↓。 ピクトリコ、インクジェット用紙「月光」にA4とA2サイズを追加 http://dc.watch.impress.co.jp/cda/accessories/2008/06/12/8660.html > モノクロ写真用インクジェット用紙「月光」シリーズに、A4サイズとA2サイズを追加する。 これまで,A2も,なかったのか。 > した「ピクトリコプロ・コレクション」、「GEKKO・コレクション」のコレクションパックを > 発売する。 これ↑です。 > いずれも発売日は30日で、価格はオープンプライス。 出たばっか。 > ピクトリコプロ・コレクションには、ピクトリコプロシリーズの「ホワイトフィルム」、 > 「フォトペーパー」、「セミグロスペーパー」、「デザインペーパー」が各2枚ずつ、 > 計8枚が入る。店頭予想価格は1,102円前後の見込み ピクトリコも,同じようなトライアルパックを出したのか。試してみたいところですが,これは,見なかったことにしておきます(笑 > 「GEKKO・コレクション」には、ブルー・ラベル、レッド・ラベル、グリーン・ラベル、 > ブラック・ラベルが各2枚ずつ、計8枚が入る。店頭予想価格は1,333円前後の見込み。 単純計算では1枚166円。 エプソンのファインアート紙はA3ノビで500円(1枚,定価)ですから,A4に単純換算すると250円弱相当。月光もファインアート紙級のお値段ということに。 当方の常用ペーパーであるエプソン写真用紙<光沢>は,1枚40円以下(A4,100枚入り)ですから,これらのお値段は,結構なモノですわ。 富士の画彩 写真仕上げPro モノクロ 微光沢 厚手(顔料専用)は,今年(2008年)のフォトエキスポで貰ったサンプル品。サイズはハガキサイズ(≒KGサイズ)。 ところで,GEKKOの4種は,エプソン 写真用紙<絹目調>で印刷設定するように書いてあります。って,ことは,マットブラックでなくて,フォトブラックなんだぁ。面種を知っていれば,わかりそうなものですが,当方,GEKKOを全然知らなかったので,予定がくるった(苦笑 光沢紙は,先の実験から,次の設定にしています。 データ:モノクロ 印刷: カラー マニュアル色補正(ドライバ補正,パラメータはデフォルト) マット紙は,先の実験から,次の設定にしています。 データ:モノクロ 印刷: ドライバのモノクロモード ●エプソン 写真用紙<光沢> PX-5500/PX-5600の場合,光沢紙は,カラー/モノクロ共々,インクがのらない部分は,紙面そのままになってしまうので,変な感じになります。 それが,どうしても嫌なら,グロスを使っている光沢系顔料機になってしまうので,PX-5600で光沢紙を使う場合,この件は,目をつぶるしかありません。 今回は,モノクロでしたので,画像処理でハイライト側を若干抑え気味にすることにより,インクが乗らないところを減らすことが出来るか?と,考えたわけですが,さして効き目はありませんでした(笑 極端にやれば効果はあったかもしれませんが,今度は,画像が眠くなってしまうので,それもまた,考えもの。 この系統のプリンタで光沢紙を使うのはあまり向いていない,っていつも通りの結論。 ●エプソン 写真用紙<絹目調> 絹目でモノクロプリントなんて,初めてやった。たぶん。 面種の印象は,カラーと一緒で,光沢系のわりには,具合がいいと感じました。 モノクロに詳しくないので,言い方がわからないのですが,モノクロで色がいないせいか,反射光の見え方が強目に感じます。 こういうのは,あれこれ目を凝らして見ているからで,そんなに気になるレベルじゃないですけどね。 ●エプソン フォトマット紙/顔料専用 これも,モノクロは初めてか? 毎度のことだが,写真というより商業印刷に近い。 紙の特性上,ハイキーに強い。モノクロ+マット紙ならば,そういうのもありね。今度,考えてみよう。 おこぼれ的収穫あり(苦笑 ●GEKKO ブルー・ラベル(印画紙/微粒面光沢) 微粒面光沢≒絹目でいいのかしら? エプソンの絹目調より目が,やや粗い感じです。この方が写真印画紙の絹目に近いかも。エプソンのは「絹目調」といい,わざわざ「調」の名乗っているほどですから,絹目そのものじゃないわけですし。 全体の印象はエプソン 写真用紙<絹目調>と似ていますが,ハイライト側が抑えられている感じです。印刷設定は,エプソンも,ブルー・ラベルも同じですから,紙の違いだけで,これだけ違っているということに。それとも,エプソンの方が,白色度が高過ぎるのか? モノクロに特化した紙なので,このような特性に出来るのだと思われます。 それと紙を斜めにした時の虹色反射は,かなり抑えられています。 ●GEKKO レッド・ラベル(画材用紙/光沢) 表面にテクスチャがあててある紙種のヤツ。 この手合いのは,意図があれば別ですが,一般的には人物に向いていません。やるだけやってみましたが,ちょっとね。 テクスチャの感じは,プリントしてインクがのると,点がキラキラした感じで反射してくるもの。このような面種だと黒のしまりが悪いのではないか?と思ってしまいますが,それは感じられません。トーンの出方も,しっかりしています。 要するに,紙がダメというわけじゃなくて,ジャンルが違うということ。向き/不向きがハッキリする紙だと思います。 ●GEKKO グリーン・ラベル(バライタ調紙/滑面光沢) これが,グリーン・ラベルと言うものかぁぁ~~(笑 たしかに,こりゃ,写真だわ。 もう,記憶のかなたに行ってしまったけど,白黒写真にかな~り近い,ように見える。 評判は,見聞きしていましたが,これは,なかなかのもの。ケチをつけるなら,白黒写真としてみれば,紙厚があり過ぎ(笑)。これで,もう少し薄くて,画像処理で粒子感を付けたら,白黒写真と見分けがつかないかも。 ところで,これって,カラーにしたら,どうなるのかしら? ●GEKKO ブラック・ラベル(印画紙/滑面無光沢) 説明書によると,絹目調の設定で使うように書かれているので,それでプリントしたら紫かぶりで,かなり浅いプリントになってしまった。一見したら,設定を間違ったプリントのよう。印刷はカラーモードで行ったので,2枚目はモノクロモードで処理。紫かぶりは減ったが,解消されたわけじゃないし,浅い調子は,1枚目と同じ。もしかして,マットブラックインク? それは,それとして,面種の感じは,そんなに悪くない印象。エプソンのマット紙はザラザラ感がありますが,これは滑らか。いくら面種がよくても,ちゃんと出力できないのではダメ。まっとうなプリントは,どうやれば,よかったのか。残念。 GEKKOに限れば,おのおの違う個性ですが,グリーン・ラベルは評判通りの出来。 当方,モノクロは縁がありませんが,なにかの機会があれば,これは第一候補になりますな。 あとは,ブルー・ラベルですかね。エプソンの絹目調+画像処理でも,同じように出来そうなもんです。そういうのをしないで使うことが出来るという点ではメリットがあるかもしれません。 ●富士フイルム 画彩 写真仕上げPro モノクロ 微光沢 厚手(顔料専用) 微光沢って何だ?わかったような,わからないような?パッケージを開けて,ようやく微光沢≒絹目調であることを知りました。 なるほどねぇ。絹目のことを「微光沢」と,うまいネーミングだ。<半光沢>より全然よい。自社製品に「(これでも)写るんです」と自辱的なネーミングをする会社だから,微光沢もありか。 微光沢(≒絹目調)なので,エプソン 写真用紙<絹目調>と同じくフォトブラックを使います。 ほとんどエプソン 写真用紙<絹目調>に同じ。画彩の方が,少しコントラストが高いかもしれない。これも並べて見た場合であって,極端なわけではありません。調べていませんが,画彩の方が高いと思うので,エプソンで十分だと思いますけどね。 モノクロ+顔料専用ってことは,事実上PX-5500/PX-5600専用ペーパー。これらのプリンタがモノクロが優秀で,光沢系ペーパーに絹目調がベストであることを考えれば理解できるところですが,高いばかりでたいしたことはない。そんな感じでした。 ●エプソン ファインアート紙 Velvet Fine Art Paperは,PX-5600モニターでエプソンさんから頂いているので,モノクロでも試しましたよ。 画像は,PX-5600発表会のプリント体験で使ったもので,その時と同じ設定でプリントしてみました(発表会はUltraSmooth Fine Art Paperで出力)。 テクスチャーがのっていると,やっぱり人物には不向き。 同様にエプソン フォトマット紙/顔料専用でもプリントしてみました。発表会でプリントしてもらった,UltraSmoothとあわせて3種になります。 UltraSmoothも若干テクスチャーがのせてありますが,Velvet Fineほどのデコボコ感はありませんし,人物でも,嫌な感じの見え方はしません。 UltraSmoothとフォトマット紙を比較すると,UltraSmoothの方が少しコントラスト高め。そのせいか?最大濃度もUltraSmoothの方があるように感じます。そうは,言ってもマット系なので,絶対値としては光沢紙にはかないません。 紙の白さ具合は,一番白く見えるのはフォトマット紙。Velvet Fine,UltraSmoothの順。 UltraSmoothは,そういう視点だと暖色系向きなのか? 貼った写真はプリントの一部。ただの証拠写真(苦笑 さて,これをもって,一応,ノルマは果したか(謎 ■エプソン プロセレクション ブログからお越しの方へ PX-5600モニターに関する記事はPX-5600モニターというカテゴリーにまとめています。この下↓にある|PX-5600試用モニター|のリンクで,他の記事もご覧いただけます。
by rainbow-5
| 2008-07-03 20:50
| PX-5600試用モニター
|
カテゴリ
記事ランキング
以前の記事
2019年 12月 2019年 11月 2019年 09月 2019年 02月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2007年 10月 ブログパーツ
その他のジャンル
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||