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銀写真プリント「アルジェント」
銀写真プリント「アルジェント」_f0158244_239174.jpg亀爺 写真愛好家シニア層のヒト「アルジェントって,知ってる?」(どこで,そういう情報仕入れてきたのよ)
 俺「ああ,知ってますよ。フジのプリントですよね」
 爺「あ~やっぱり。これ,どんなの?」(満面の笑みである。しあわせそう)
 俺「う~ん,やったことないんですよ。名前は知ってますけどね」(店で宣伝しているのかな?)
 爺「銀プリントって書いてあるんだけどさ。これ,なに?」(あ,雑誌だ。アサカメに広告が出ている)
 俺「...」(広告を見入る。うっかり知っているなんて言わなきゃ良かった。失敗した...)



 なんか,先月ぐらいから,急にプロモーションを展開し始めたみたいで。
 もう,随分前から展開しているサービスなのですが,フジにしては珍しく宣伝が,いまひとつでした。もう,この世から姿を消したのかと思っていたら,まだやっていたのか(笑

 ジジは,おそらく,写歴は少なくとも40年弱。ニコ爺。ブローニーはペンタ645。デジカメなし。ジャンルは,風景が主。花とか,鉄も若干。フィルムはベルビア。
 当方と血縁関係のあるジジではない。憶えている範囲での再現↓
 俺「これ,デジタルですよ」(デジタルプリントの意)
 爺「そうなの」(落胆の表情。リングアラウンドなんて光学で出来るわけないでしょ)
 俺「RPとは,感じが違いますからね」
 爺「...」
 俺「銀プリントって言うのは,フジが勝手に付けた名前で銀塩プリント。要は印画紙で現像処理する...」
 爺「サインも入れられるの?」(気を取り直した模様)
 俺「入れられるんでしょうね。ポストカードなんかでも,やっているし」
 爺「(サインは)自分で書いたのでも,いいの?どうやるの?」
 俺「ポストカードなんかだと,注文書に手で書くんですよ」
 爺「手で書いて,コピーされるの?」(「コピー」というのは,プリントの意)
 俺「そこにあるように,入るんでしょう」(サインぐらい,RPに自分で書いても同じじゃん。笑)

 ジジはサインが,えらく気に入った模様。
 そういう意味では,ジジの心をつかむのが,うまいフジ(笑

 その雑誌の広告に[アルジェント]検索,とあったので,うちに帰ってきてから,やってみた。
 ここ↓でした。
http://fujicolorprint.jp/argento/
> 2008年5月23日 アルジェントサイトOPEN
 お,出来立てじゃん。
 アルジェントが,どういうものか?というのは,ここ↑を見てもらうとして,新しく出来た,このサイトで当方の目が行ったポイント↓

プリントアーティスト紹介
http://fujicolorprint.jp/argento/artist/artist01.html
 要は,ラボマンなんですがね。フジでは「プリントアーティスト」って呼んでいますな。

> データを大幅にいじることはありません。あくまでも微調整です。
> 濃度や色調、彩度、コントラストの補正の他、シャープネスの調整や、
> マスキングによる部分的な補正をすることもあります。

 画像加工のソフトはPhotoshopのような汎用品じゃないと思いますわ。フジが自分で作った専用ソフトだと思います。
 アルジェントはラボ処理ですが,店頭ミニラボには「i セレクトサービス検定ソフト」というのがあり,サービス形態は異なりますが,画像処理の内容は似ているので,ソフトの本体部分は,両者共用かもしれません。

> 注文がつくことも少なくありません。いちばん多いのは彩度とコントラスト。
 この文意からいくと,ナビプリントはRPと違う雰囲気なんでしょうな。RP風じゃないので,RP風にしたくて,彩度・コントラストUPの指示が入るのだと思われます。

> プロ写真家や写真愛好家の皆さんに厳しく鍛えられましたね(笑)。
 この「愛好家」って,アタシのこと?(爆
 ここに明記されていませんが,この人は,イメージング調布(旧フジカラーサービス東京現像所)の人なのだと思います。以前,現像事故(のようなもの)で,サービス東京の営業には「一度,御挨拶にお伺いしたい」と言われた事ありましたっけ。来てもらってもオリジが元に戻るわけじゃないから,お断りしましたけど。
 別の見方をすれば,写真業界とは,そういうところです。>パソコン業界の方々

> 目指すところもRPのような自然な奥行きのある表現。
 アルジェントは,デジタルプリントだけど,RP風に出来ることをアピールしております。

> 最初に言った何をどうしたいのか作品の狙いをご注文時に言っていただくといいですね。
> そのほうがスムーズです。

 「商売でやっているのだから,細々指示しなくても,頃合いよく仕上げろ」そういう御意見があるのは承知しておりますが,それは無理ですがな。
 他の人にやってもらうのですから,どうしたいのか,明確にしてあげた方が,絶対にいいです。これは,アルジェントだけでなくて,他のプリントでも同じです。
 店頭ミニラボで,店の常連になれば「あのお客さんが好きなのは,これだから...」と憶えてもらえますが,ラボ処理では,そうはいきません。

> できるだけ撮ったままの元データで注文するということ。
 これはデジ特有。
 自分で加工して,データ的に劣化した画像を持ち込むより,撮影原版データを持ち込んで,相手に加工してもらった方がベターです。
 画像処理上の意図があっても,加工なしのデータを持ち込んで,意図の指示メモを付けた方がいいと思います。なんなら,自分で意図した加工例をインクジェットプリンタで印刷して添付してもいいでしょう。
 アルジェントの場合,比較的大きくすることになると思うので,ラボ処理の開始段階から,データが劣化しているのは感心しません。
 これは,フロンティアのデジカメプリントでも同じです。

ARGENTO(アルジェント) Q&A
http://fujicolorprint.jp/argento/qa/
> 出力機の出力解像度は?
> 400dpiです。

 フジは300dpi,ノーリツ鋼機は400dpi。
 あれれ?って,感じですが,今では,フジ+ノーリツで共同化しており,プリンタ部はノーリツが担当していますので,そういう関係から400dpiになったのだと思われます。

> 追加注文はできるか?
> 本番プリントの画像データは3ヶ月間ラボにて保管いたしますので、期間内はご注文可能です。
> 店頭受付の場合CD-Rに本番画像データを書き込むサービスもご用意しております(525円(税込)/枚)
> 書き込みCD-Rからのご注文の場合は3ヶ月以降もご注文可能です。

 プリントそのものより,このCD-Rに書かれてくる本番画像データの方に興味がありますわ(苦笑
 そのために,アルジェントを注文する気になれないので,実験は,やめておきますけどね。

銀写真プリント「アルジェント」_f0158244_239174.jpg 貼った写真は,以前作ったネガプリント(光学プリント)のリングアラウンド。
 濃度・色調の指示をするにも,見当がつかないので,代表的な撮影状況のリングアラウンドを持っていて,それを参考にプリント指示を入れてました。

 一応,説明しておくと,中央がノーマル。
 上段右→上段左がY-2ボタン・M+2ボタン・C-2ボタン
 下段右→下段左がY+2ボタン・M-2ボタン・C+2ボタン
 これ加えて,濃度の+2ボタン,-2ボタンも作ることが多かったです。
 このポケットアルバムに入っているのは,全部リングアラウンド(笑
 発注する方としては「ノーマルに対してCMYで各々±2ボタン」って一言で済んでいますが,プリントは,ノーマルで決まってしまうので,これが面倒。ノーマルを出すのに試し焼きを繰り返すことになるからです。
 店頭ミニラボだったら,なじみの店じゃないと,まず無理でしょうね。
 サイズはL判ですから,通常のL判の代金。店にしてみれば,通常のL判の代金では割があいませんから。
 オペレータ嬢の手紙が付いて帰ってきたこともありましたっけ(苦笑)嫌な客。>自分

 デジタルミニラボ機の場合,主に大伸ばしの作業性向上を目的として,リングアラウンドのようなものをワイド六切1枚にテストプリントする機能が付いていたりします。ただ,あくまでオペレータ用のもの。それ自体を客に見せることは目的としていません。だって,そのまま客に見せたら,色の偏りが,どうなっているのか,一発でわかってしまうから(笑

 アルジェントの場合,客に見せられるレベルまで画像データを加工した上で,ナビゲーションプリントを作ると思われるので,CMY・濃度,さらには彩度・コントラストの増減値をプリントしても大丈夫なのでしょう。
 それにしても,ノーマルで決まってしまうのは同じですから,気は払うと思いますよ。

 この当方のリングアラウンド。見るの,久しぶり(苦笑
 もう,フィルム時代の思い出ですな。

モデル こんきよみ(WPC EXPO 2002)
by rainbow-5 | 2008-07-08 23:21 | 日記


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