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エプソンのPRINT Image Matching
 2002年のお話です。
 プリンタでいうと,あのPM-4000PXが発表になった時のこと。
 古い話なので,時間の順でないとわかりにくいので,当時,ニュースサイトに載った記事↓を読んでいただくのがよろしいかと。



2002年3月6日↓
3種類のメモリカードに対応した“PCレスプリンタ”ColorioPTシリーズ新製品
http://www.itmedia.co.jp/news/0203/05/epson_p.html
この記事↑の一番最後でPIMに触れています。

2002年3月7日↓
新しい画像記録規格「Exif 2.2」とエプソンの「PIM II」――その関係は?
http://www.itmedia.co.jp/news/0203/07/exif_pim.html

2002年5月27日↓
Exif PrintとPIMの違いを強調するキヤノン
http://www.itmedia.co.jp/news/0205/27/nj00_exif_pim.html

2002年6月3日↓
再論 Exif PrintとPIMの「違い」は何か
http://www.itmedia.co.jp/news/0206/03/nj00_pimexif.html

 当方の解釈で申し上げますと,エプソンがデジカメメーカーに対して「Exifにエプソンプリンタへの指示コマンドを埋め込んで欲しい」とお願いしたわけです。
 そんな指示コマンドって何がある?
 上のリンクの中で本田さんも書いていますが,代表例はシャープネスの適用量でしょう。
 良好なプリントを作ろうと思ったら,シャープネスのかけ方は,画像の用途に応じて変わってくると思います。一般的には,画面より紙プリントの方が,強目のシャープネスをかけることになると思います。プリントのサイズによっても,変わってくると思います。PIMは,Exifの中に「エプソンプリンタ向けのシャープネスの値を埋込む」ことが出来るわけです。
 紙プリントは,一連の工程で最後になるものです。エプソンにしてみれば一番最後のところで,いつも苦労している。もっと上流の工程,撮影時点でプリンタへの指示を出してもらえば,もっと紙プリントは良くすることが出来る。そんな風に思ったのでしょうか?

 当時のインクジェットプリンタは圧倒的にエプソンの天下。キヤノンも出していましたが,今ほどではなかったと思います。
 ですから,エプソンから,そのような提案があっても,キヤノンは面白くないわけでして,上のリンクにあげたような,両社激突という事態になってしまったわけです。
 今となれば,もう過去のことです。

 規格の主旨から行けば,F31fdの画像でPIMを選んでも,補正効果が得られなかったのは,当然かも?カメラ側がエプソンプリンタに対して,そのような指示を出していなければ,補正はされないわけです。規格通りの動作なのかもしれません。もっと,言ってしまえば...以下,自主規制(笑

 それにしても,PIM搭載のカメラ↓があるんですね。

PRINT Image Matching 搭載デジタルカメラ一覧
http://www.epson.jp/products/pim/digi-came.htm
> アルファベット順/2008年2月29日現在
 ケータイでも対応しているんだぁ(驚
 賛同デジタル カメラメーカーにキヤノンの名前はない。上記のとおりですから,これは,トーゼン(笑
 ニコンは賛同デジタル カメラメーカーとなっているが,カメラ自体は出していない。ふ~ん。

> 50音順/2008年2月29日
 って,いうんですけど「富士写真フイルム株式会社」。せっかく賛同してくれているメーカーさんなのに,社名の誤りは,いただけない(苦笑
 ペンタックスも今となれば変わった。松下電器産業も,そのうち変わるんだよね。

 いや~,久しぶりに,この件,思い出しましたわ。
by rainbow-5 | 2008-07-12 22:50 | 写真関連メモ


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