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プリント プラグインを試す
プリント プラグインを試す_f0158244_21301253.jpg ようやくEpson Print Plug-In for Photoshopを試しました。

 PX-5600のプリンタドライバが改善されたので,プリント プラグインようなユティリティの必要性も,以前ほど高くなくなってしまったような気もしますが,あればあったで役に立つこともあると思いますので,当方の興味からやってみました。



 プリント プラグインの機能概要は,以前,ここ↓に書きました。
http://rainbow55.exblog.jp/7722982/

 まずインストール作業ですが,当方のパソコン環境(Win XP Pro SP2,Photoshop CS2)では,インストール後,すぐに使うことが出来ませんでした。
 (一般ユーザー権限で)使うためには,PhotoshopプラグインのWindowsアクセス権を手作業で変更する必要がありました。
 これって,こういうもの?ちょっと前に,エプソン スキャナのドライバ類をインストールしましたが,こんなことやったっけ?あれって,TWAINだから,又,話が別なのか?それとも,当方のパソコン環境が特殊なの?
 他のPhotoshopプラグインを手作業で導入したこともあるので,すぐに気がつきましたけどね。パソコンに不案内な人にとってWindowsのアクセス権って,わかりにくいですから,管理者権限でインストールしたが,ユーザー権限で使えない人って,いっぱいいるかも(苦笑
 プリント プラグインって,初心者向けと表明しているので,インストーラーで対応できるなら対応して欲しいと感じました。

 機能面ですが,レイアウト機能は,当方,関心がないのでパス。
 試用は,印刷機能(カラーマネージメント含む)を中心に行いました。

 全体の作業の流れは,画像選択→印刷レイアウトの設定→印刷パラメータの設定→印刷実行が一画面で見通せるようになっているので,悪くないです。
 作業の流れは,プラグインでない他のソフトでも,同じですが,一画面で見渡せるのは少ないと思います。
 このソフトの場合,作業性の良さが特徴だと思いますので,それはそれでいいことです。
 ただ,当方にとっては,色合いが,どんな感じになっているのか?そっちの方が重要です。エプソンの説明では,従来の手順(ICCプロファイルでPhotoshop変換 or ドライバ側で補正処理)と同じということになっていました。また,ダイレクトマネジメントは,AdobeRGBにて処理。画像がsRGBの場合は,変換処理を施すと聞いていますので,その影響も見てみたいところです。

 プリントは,当方が基準にしているチャートと人物1カットで行いました。(用紙は,エプソン写真用紙<光沢>,A4,sRGB)
 従来の手順とプリント プラグインによる印刷(ダイレクトマネジメント/ICCプロファイルによるマネジメント)を各々行いましたが,従来手順とプリント プラグインでは差異は,認められませんでした。フォトエキスポで聞いたとおり。

 プリント プラグインでは,Color Management Moduleがエプソン版とAdobe版を選択することが出来るようになっています。
 これも各々プリントしてみました。チャートの方は,同じに見えますが,人物の方は,気持ち色味が違って見えます。ただ,ほとんど誤差のレベル。
 もっと,いろいろ試せば,傾向なり,特徴がわかってくると思いますが,相当やらないとわかりそうにもない印象です。
 よって,この件も,問題なしと判断しました。

 少なくとも害はない。そう思ったのですが,プリンタ ドライバ ウィンドウを使った場合との比較で,
・設定値のメモ印刷が出来ない
・マニュアル色補正でCMYの色調整が手作業で出来ない
・双方向印刷をOFFに出来ない

 当方が使う機能では,この辺りが気になりました。
 マニュアル色補正でCMYの色調整が出来ないのは,困りもの。
 自前PX-5500ですと,Yを下げる必要があるからです。モニター機のPX-5600でも,Yを少し下げた方が良好な結果になります。

 プリント プラグインは,ダイレクトマネジメントとICCプロファイルによるマネジメントの2通りで印刷だと思い込んでいたのですが,実際に使ってみると「プリント設定スペース」のモード ラジオボタンで「ドライバ補正」が選べるようになっており,なんのことはない従来手順同様にドライバウィンドウが開くことが出来るようになっています。
 なるほど,ここで「ドライバ補正」というタームを使う必要があるので,ダイレクトマネジメントなるタームが登場することになったわけか。


 以下,細々した感想です。
 用紙の表記がマチマチ。
 例えば,L判ですと,レイアウト調整スペースの用紙指定は「Lサイズ」。テンプレート選択では「L(3.5x5")」。プリント設定スペースの用紙サイズは「L判 89 x 127 mm」。
 サイズって言ってみたり,判って言ってみたり,インチだったり,ミリだったり(苦笑

 ICCプロファイルによるマネジメントのマッチング方法のデフォルトが「知覚的(標準)」と,ご丁寧にドロップダウンリストに「標準」と明記されています。
 知覚的か?相対的か?
 選択できるのですから,自分の好みで選べばいいと思っていますが,こういうのを見るとエプソンは「知覚的」を推奨しているのかな?と思ったりします。けど,展示会で説明員に「知覚的」のことを訊いても,一人として,認めません。説明員は「お客様のお好みでお選び下さい」の一点張り(笑
 プロファイル印刷の知覚的とドライバ補正の色傾向は似ているので,そういう点でも,エプソンは知覚的をベースにしているように感じますけどね。少なくとも,国内製品では。

 フジカラーCDの画像をプリント プラグインに読ませようとしたら,エラーになってしまいました。
 フジカラーCDの画像もsRGBプロファイルは付いていますし,ふつーにRGBの画像なんですけど。
 Exifも付いていて,フロンティアで生成していることは判別可能ですから,エプソンがフジをオミットしているのか?(笑
 困りも,何もしませんが,どうして?


 今回は,自前PX-5500ではプリント プラグインを試していません。対応機なので,使えますけど。
 ソフト自体は変わりませんし,色味の傾向も変わらないだろうし,紙とインクの無駄ですし...もう,PX-5600を買う気満々なので,5500はいいです(笑
by rainbow-5 | 2008-07-31 21:47 | PX-5600試用モニター


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