ホームセンターで売っているアクリル板を市販品のホワイトバランスセッターの代用品として使えないか?
これは,以前,挫折しました。 より正確に言うと,一般的用途では使えることもあるが,当方のやりたい事には向いていない。ということ。 今回は,比較的安価なRW適正露出判定用ディフューザーを試してみました。 モノは,こちら↓ ・RW適正露出判定用ディフューザー(RWDFS) http://www.mmjp.or.jp/rwicp/dfs.html 商品の名前にディフューザーと付いていますが,18%グレーによる標準的露出判定及びグレーの採取を行うものです。 当方は,比較的最近知ったのですが,モノ自体はフィルム時代からあったような文脈です。 こちらの↑サイトの通販で購入しました。買ったのは,75mm角(2400円,送料含む)の方。 現物は(ヨドや展示会等で)これまで見たことがありませんでした。 なので,実物を見ておらず,Webサイトの広告だけを頼りに買った次第。 送られてきた物の材料はアクリル板だと思います。少なくとも樹脂素材なのは間違いないです。その乳白色の樹脂に,おそらくフィルム貼りをしているのだと思います。フィルム貼りといっても,ちゃんとしており,一見すると印刷してある様に見えます。 この時点で,大きかった期待は,かなりしぼみました(笑 現物を見たことがあったら,買わなかったな。 このページ↑にある案内とは別の説明書が付いていました。 それによると,単体露出計で言うところの「入射光式」のような使い方になっています。この辺りは,ExpoDiscも「入射光」で使うので,同じです。 当方の用途は「反射光」的使い方になるので,本来の使い方とは違ってしまいます。 さて。 以前,自作したアクリル板で色温度を測った時と同じ方法で測ってみました。 アクリル板を撮りながらカメラ液晶でRGBの山が揃うように色温度直接設定で試みた色温度↓(蛍光灯) ●RW適正露出判定用ディフューザー(RWDFS) 4500K/M6 ●アクリル板(住友化学製 スミペックス,2mm厚) 4600K/M6 ●アクリル板(三菱レーヨン製 アクリライト,3mm厚) 4600K/M6 となりました。 ホームセンターで買ってきたアクリル板は,以前試みたのは,住友化学製スミペックス。その後,三菱レーヨン製アクリライトを別件で買いましたので,それも測っています。 今回の照明は,三波長蛍光灯昼白色(日立製きらり 輝 N色(公称5500K,Ra:84))です。 この照明で,以前グレーボードを撮った時は,約5000K~5100K/M4でした。 スミペックスの時は,放電系照明の場合,300K~800K低くなっていましたが,RW適正露出判定用ディフューザーも似たような傾向です。 アクリライトは,スミペックスと同じでした。 今回は蛍光灯しか試みていませんが,以前のスミペックスと似た傾向ですので,他の光源でも同じ傾向になると思われます。 結論は,以前と同じで,スペクトルが連続している光源なら実用の範囲になる(タングステン・太陽光・ハロゲン→100K程度の差)。連続性がない光源の場合は,低くなる(蛍光灯・水銀灯・メタハラの一部)。 に,なってしまいそうなので,これ以外に測るのはやめておきます。 誤解のないように書いておきますが,RW適正露出判定用ディフューザーそのものがダメだと申し上げているのではありません。 当方の目的に合っていなかっただけです。 もっとも,18%標準露出は別として,単にホワイトバランスをとるだけなら,(費用の面で)ただのアクリル板でもいいような気もしますけどね。 まぁ~2400円なら,被害は少なかった方かな。 ますます,本家のホワイトバランスセッターは遠くなっていきました(笑 (関連リンク) ・自作ホワイトバランスセッター(2009.5.5) http://rainbow55.exblog.jp/10987166/ ・自作ホワイトバランスセッターの材料(2009.5.9) http://rainbow55.exblog.jp/11023940/ ・自作ホワイトバランスセッター 追試編(2009.8.8) http://rainbow55.exblog.jp/11694200/
by rainbow-5
| 2009-09-22 23:07
| 撮影実験
|
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