外付けディスクの役割分担を少し変えることになり,結局,また1台買ってしまいました。
買ったのは,昨年末(2011年末)に買ったWESTERN DIGITALのUSB3.0外付け機。同じモデルです。 なお,PC本体はWindows XP機になります。 昨年(2011年)は,LaCieの外付けディスクも買っており,どちらも今でも売っていますが,お値段は同じようなもの。スペック的には大差ないので,どちらでもよかったのですが,WESTERN DIGITALのはメーカー3年保証になっているので,今回はWESTERN DIGITALにしてみました。これが2台目になります。 どちらの中身はWESTERN DIGITALのディスク装置ですが,モデルは違っているようです(販売上のモデル名やJANコードはどちらも同じ)。ユティリティで見てみると,こうなっていました↓ ・1台目 WD My Book 1130,WDC WD20EACS-11BHUB0,SATA/300 ・2台目 WD My Book 1140,WDC WD20EARX-32PASB0,SATA/600 購入時期が1年弱違うので,当然といえば当然かも。 このディスクは静粛性がネットでも評判がいいようですが,少し使ってみての感じでは,2台目の方は,やや劣るように感じます。1台目は本当に静かで,ディスクという回転装置にもかかわらず動作しているのか?心配になるほど。 それでも,当方が以前に買った国産ブラントの外付けディスクと比べれば,ぜんぜん静かですから,他のお客さんが初めてこのディスクを入手したら静かに感じるでしょう。 このディスクのもう一つの特徴である熱を持たないことは,2台目も1台目も同じです。この季節ですと,筐体に触れた感じでは,わずかに温かみを感じる程度(電源ON 2,3時間経過後)。S.M.A.R.Tが示している温度は他のディスクと似たような値になっているので,放熱性が優れているのでしょう。 当方の場合,テレビにつないで毎日使うような使い方ではなく,たまに電源を入れてデジカメ画像の保管に使っているだけなので,あまり使っている方ではありません。そういう使い方ではありますが,1台目は約1年間トラブルもなく動いてくれています。 このディスクは,USB 3.0対応・値段が安い・メーカー3年保証・静粛性がよい・筐体が熱くならないが特長になると思います。 ネットでの評判ではカスタマーサービスの評価が低いようです。 当方はWESTERN DIGITALのサービスにお世話になったことがないので,本当のところはまだわかりません。ただ,一般向け製品をいろいろやっているメーカーではないので,大きな期待はしていません。バッファローやアイ・オー・データは,ディスクの他にもいろいろなパソコン関連機器を出しておりサービス体制も,会社の取扱品目に応じた規模感でやっていると思います。WESTERN DIGITALの一般向け製品にバッファローやアイ・オー・データを同じサービスレベルを求めるのが無理だと当方は考えます。 サービス体制が整っているのを期待する方は,こういう安いのを,それも通販で買うのは,止めておいた方が無難だと思いますよ。安いのには,安い理由ってもんがあるもんです。 (当方は,バッファロー,アイ・オー・データのサービス部門にお世話になったこともありますが,一定のサービスレベルにあることは経験しています) ここまでが,今回買った2台目の感想。 以下は関連作業の個人的記録。 今回買った2台目の方が,名称などから新しい感じですが,あちこちを見ていたらファームのバージョンが古いことが判明。最初のうちしか手をかけてあげることはないので,更新を試みることにしました。(動機の半分以上は当方の技術的興味によるものなので,もしファームが古くても一般の方は気にする必要はないと思います) 当方が調べた限りでは,ファームの更新は専用のユーティリティソフトでしか出来ないようです。(単発の専用プログラムで一発更新は出来ない感触) WD SmartWareというのが専用ユーティリティソフトの名前。WD SmartWareはバージョンアップ以外にも,ファイルのバックアップや保護,ディスク診断,筐体背面の電源スイッチの制御,各種設定も出来るソフトです。メーカーものの外付けハードディスクを買うと,この手合いのソフトが付いていますが,当方は,通常,この手合いのソフトは使いません。複数のメーカーのディスクを使っていますので,いちいちインストールしているとわけがわからなくなること。機能の重複によりバッティングが起きて副作用が生じるのを避けたいことなどが理由です。今回はファームアップのために,インストールしてみました。 WD SmartWareを入れたら当方のファイアウォールが反応。里帰りがしたいのか?それも1900ポートとか,30606ポートとか,変なところばかり。今は,1900ポートって,普通に使って大丈夫なんですかね?知識ベースが10年ぐらい前で止まっている身には,よくわからんです。仕方ないので一時的にポートを開けてあげます。 アプリケーションのWD SmartWareを起動すると「新しいファームがあるので,アップデートするか?」と訊いてきます。あ~,このための通信なのか? さっそくアップデート作業を画面に従って進めましたが「ディスクが使用中なのでアップデートが出来ない。起動中のすべてのアプリケーションを終了して,もう一度やってくれ」の旨の表示されてアップデートは失敗となりました。 こういう話になると「アンチウイルスソフトは終了させていますか?」みたいことになるわけですが,デスクトップのGUIベースで止められるところは終了させてますってば。 一通りの点検して再度試みるも再現(=アップデート出来ず)。最後にはエクスプローラーまで止めて,コマンドラインからアプリケーションを起動するところまで試みましたがやっぱり再現。 ファイアウォールが反応したのはWDDMStatus.exeというプログラムでした。こいつを探してみるとローカルユーザー権限で動いているスタートアップのプログラムであること。その関連でWDで始まるNTサービスが3つあることが判明。 WD SmartWareのバックアップ機能には,ソフトウェア的RAID 1に似た発想でリアルタイムのバックアップを行うものがあるのですが,どうやらNTサービスで監視を行なっているようです。 WDDMStatus.exeを止めて,NTサービスの3本も止めて,アップデートを試みたところ,ファームのアップデートに成功しました。 アップデートに失敗した原因はわかりましたが,なんかさー,このアップデート機能は自爆してない? アップデートを妨げているのは自社の専用ソフトなんだから,アップデートプロセスの中で停止させて,再起動させればいいだけのこと。 それをなんかユーザーが余計なものを起動しているようなメッセージで出して終わり,とは? サービスとかスタートアップとか,そういうのがわからない方は,ファームのアップデートはやらない方が無難だと思います。ファームのアップデートはリスクを伴います。それでもやりたい人は,セーフモードでWindowsを立ち上げてアップデートを試みるのも手かと思います。当方はセーフモードでは試みておりませんが,事象からいくとセーフモードで大丈夫だと考えますので,セーフモードが手っ取り早いと思います。 なお,アップデート前後のバージョンは,こうなってました↓(2台目の方) ・アップデート前 1.012 ・アップデート後 1.016 続いて,昨年買った1台目の方のファームを確認すると1.016になっちょりました。やっぱり,新しい方が古くて,古い方が最新だったという釈然としないことに。 WD SmartWareの役目はこれで終わったのですが,せっかくなので,他の機能もみてみました。 当方のところでは,2台同時運用可能でした。読み書きも相互に行なって問題ないことを確認しています。(「バックアップ機能は3台まで利用可」とマニュアルに明記あり) この手合いの外付けディスクの利用はバックアップが多いと思われ,WD SmartWareにもその機能があります。上に書いたようにNTサービスによる常駐型なので,自動かつ連続にやってくれます(但し,ユーザーファイルを対象としたもので,OS等のシステムはおそらく対象外)。RAID 1に近い考え方ですので,割り切った運用をするなら,悪くない選択肢かもしれません。(かと言って,褒められる様なモノでもない) ディスクの診断機能もあって,簡易SMARTステータス・簡易ドライブテスト・完全ドライブテストの2種が用意されいます。 インジケータトレイには,ディスクのステータスも表示するアイコンが出るようになりますので,もしディスクで問題が生じればNTサービスを介して,このアイコンが教えてくれるのでしょう。Windowsでいうところのディスクの安全な取り外しもここから出来るようなります。これ↓ どれも,他の運用手段を使っていれば,必要なものじゃありません。しかし,1台のPCに,この1台外付けディスクという使い方の場合は,使っても損にはならないソフトかもしれません。特段いいものでもなければ,害になるものでもないという印象でした。 全体の印象としては,サービス体制が整っていないと思われること。添付のソフトには目利きが必要そうなことなどから,一般ユーザーには少し不向きに感じられました。多少のことがあっても自分で解決できるWindowsに詳しい人向きのような印象を受けました。 さらに話は脱線します。 NTサービスを探っていたら「Windows Media Player Network Sharing Service」というのを発見。 調べてみるとwmpnetwk.exeというプロセスで,しっかりと空間上に居座っていました。 Media PlayerごときにNTサービスが必要か?と,思って調べてみると,なんか限りなく不要な感じ。 設定は,Media Playerの[ツール]-[オプション]のダイアログで[ライブラリ]タブの中の[共有の構成]ボタンを開いて[メディアの共有]ダイアログの中にある「メディアを共有する」チェックボックスをOFFにすればOK。 なんですが,当方のは,すでにOFFになってました? とにかく,NTサービスを止めたいだけなので,コントロールパネルで止めましたよ。 この手合いの設定は,結局のところレジストリに書き込んでいるだけで,GUIは,どのプログラムでもいいハズ。(って,割にはMedia PlayerでもOFFになってたりしたが?) なお,滅多に使わないMedia Playerですが,確認作業などで使うこともあるにはあります。設定変更後も単独での動作が出来ることは確認しています。 これで,wmpnetwk.exeを空間から退治することが出来ました。 ●参考リンク ・My Book(メーカーの製品紹介) http://westerndigital.info/jp/products/products.aspx?id=870 ●関連リンク ・WESTERN DIGITAL My Book Essential(2011.12.29) http://rainbow55.exblog.jp/17009502/
by rainbow-5
| 2012-10-20 18:15
| 機材・道具
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