昨秋(2014年秋)キヤノンが修理工場の様子をWebに載せたのですが、今度はシグマの修理工場が載りました。
ここ↓ ・SIGMA AIZU Chapter III http://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/specialmovies/index.html#specialmovies05 2015年5月1日公開。 キヤノンには修理は何度も出していますが、シグマに出したのは数えるほどしかありません。 取引の幅が違うので単純比較は出来ないのですが、この2社のサービスレベルにはかなりの差があって、シグマの方が顧客満足度は全然、上というのが、当方の印象になっています。今のところは。 その差が、ビデオに写っている、感じ取れるところもありますし、写っていないところもあります。 突っ込みどころ満載だったキヤノン修理工場の映像と違って、シグマの映像は淡々の流れていくので、そういう点では、面白味がありません。 今回は、合焦性に関わるところを中心に当方の感想文を。 ●0:49 修理品を取り出したところ(なんだと思う)。 シグマの修理受付窓口は、本社のある川崎に集約されているので、まずは川崎に集まって、会津工場へ送られる流れです。 それにしても、これしかないの? 宣伝用映像だから片付けているかもしれませんが、事業規模が異なるといえキヤノンは大分だけでも壊れたカメラやレンズが山のようにあって、人が台車で隠れてしまうのとは、随分と様子が違います。 あと、通い箱も、キヤノンよりシグマの方が、頑丈そう。いちいち、気になる。 ●0:53 室内の奥側にあるのが、合焦性検査のマトと定規。床面にメジャーのようなものは見受けられません。 天井灯は40W蛍光灯。40Wの直管でインバータのものはあまりないので、非インバータと推察。 ●0:58 映像の流れとしては、チェックリストに基いて、修理品の検査を行う様子でしょう。 この後の流れから、検査等→分解・再組立→調整・動作確認→清掃→包装の工程を同じ人が担当している模様です。この流れで行ったら修理票も同じ方が担当されているとみるのが自然だと思います。 キヤノン大分は、流れ作業なので、工程毎に人が変わってしまうわけ。 当方にとって、この違いは大きいです。 ●1:02 出た! 合焦性検査でしょう。これは。 照明は、山田照明製Z-208B(Z-208-EIZO)と思われます。状況的にランプは色評価用でしょうから色温度は約5000Kということが判明。 スタンドのセード幅は約70cm弱。ということは、撮影距離は1メートル近辺。レンズは、このあと出てくる35mm/1.4とは違う標準ズームに見えるので、広角側なら1メートル近辺というのは、あり得る距離だと推察します。ただ、撮影用に普段とは違う距離にしている可能性もあります。 ●1:04 マトは、太い2本線だけ。けど、縦?(謎 定規は、横置き。カメラの構図は、横位置だから、これは理にかなっていると思います。それと定規はけっこう幅(高さ)があること。 定規はマトに対してオフセットされており、定規の目盛りは、オフセット量で換算されたものと思われます。 マトの上に鏡がありますが。何のためにあるのか? これまでの自分の経験では、作業時に鏡があったら作業性がよくなるとか、精度が上がるとか、そういうのが思い当たらんです。鏡に映り込むということは、正面である、ってこと?当方の場合、使っているセットの関係上、正面は比較的判断しやすいのですが、このセットだと(オフセットした)定規に惑わされて、見誤るのかもしれません。鏡は、マトに対する平行性を担保するものかもしれません。 ●1:05 照明点灯。 比べれば天井灯は青っぽいので、天井灯は昼光色の模様。 ●6:35 使っている白いクロスらしくものは、使い捨て? レンズ1本で使い切るのか?汚れがひどくなったら変えるのか? キヤノン大分で使っていたクロスは、使い回しのような感じでした。 キヤノンの映像では検査機器やチャート類には、ぼかしが入っていて判然としませんでしたが、シグマのは無修正ビデオで丸見え状態。どこの会社も似たようなモノは使っているでしょうし、JIS規格になっているものはJISの試験方法なのでしょうから隠す必要はないと考えているのでしょうか。 修理現場の印象は、小綺麗に片付いていて整理整頓が行き届いているシグマに対して、キヤノンは人は、うじゃうじゃいるし、窮屈なそうな感じ。分解・再組立の作業台も、一人当たりの面積はシグマは全然余裕があって、キヤノン大分はシグマの半分もないように見受けられます。 映像としての出来は企画意図や演出・編集の考え方が異なるので単純比較は難しいところですが、修理現場の様子は、アタシにはシグマの方が上に思えました。 こうなるとニコンの修理工場は、どうなっているのか、興味があったりします。以前は、大井や水戸でやってましたが、今は、横浜で一元化を図ったと聞いています。比較的新しい修理工場なので、比べればニコンが一番進んでいると思っているのですが。 ●関連リンク ・キヤノン修理センターのご紹介(2015.3.1) http://rainbow55.exblog.jp/23717600/
by rainbow-5
| 2015-05-17 20:32
| AFピント関連
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